「Xperia ZL2 SOL25」は、カメラ、オーディオ、ディスプレイにソニーのテクノロジーを結集させたAndroidスマートフォン。前モデルのXperia Z1より格段に持ちやすさが向上したほか、オーディオ面ではウォークマンに近づく進化をみせている。
au向けオリジナルのラウンドフォルムと質感 Xperia ZL2は、MWC 2014で発表された「Xperia Z2」をベースとしているが、au向けのオリジナルデザインを採用。たとえば、従来のXperia Zシリーズでは背面パネルはガラス素材だったが、Xperia ZL2の背面パネルはマット調の樹脂で作られている。
また、半透明のバックパネルの前後から加飾することで、Xperiaロゴが浮かび上がるような立体的なあしらいを表現。 背面から側面のフレームにかけては、なだらかな曲線を描くラウンドフォルムで、しっとりした質感とともに手になじみやすい仕上がりだ。やや厚みはあるものの、これまでのXperia Zシリーズに比べて、ずっと持ちやすいデザインになっている。
ディスプレイは、Xperia Z2の5.2インチより小さくなった5.0インチフルHDの液晶。広域色で映像を再現する「トリルミナスディスプレイ for mobile」を採用し、赤と緑をより鮮やかに再現する新開発の「Live Color LED」というバックライトを搭載したことで、映像表現力を高めている。
4K撮影を支えるセンサー、エンジン、レンズ デジカメ画質を謳う2,070万画素のカメラは、トップシェアを誇るイメージセンサー「1/2.3型Exmor RS for mobile」を搭載。高精度な露出制御や色再現を実現する画像処理エンジン「BIONZ for mobile」と、明るいF値2.0、広角27mmの「Gレンズ」を組み合わせ、スペック上は夏モデルで最強といえるだろう。
また、フルHD(1,920×1,080ピクセル)の4倍となる解像度の4K(3,840×2,160ピクセル)映像の撮影もおこなえるようになった。 発表会場では、4K対応のテレビでXperia ZL2で撮影した4K動画が視聴できたが、スマホで撮ったとは思えぬほど被写体の質感やディテールを高精細に記録できており、拡大しても美しい映像が楽しめた。なお、4K動画をXperia本体で視聴する場合はフルHDになるが、再生時に2倍ズームしてもフルHD解像度を保てる。 このほか、写真撮影モードとして「背景ぼかし」が追加された。際立たせたい被写体にフォーカスを合わせ、一眼レフカメラで撮ったような背景をぼかした写真を簡単に撮影することが可能だ。 また「タイムシフトビデオ」では120fpsで(毎秒120枚の写真からなる)動画を撮影し、映像の一部を選択するとその場面をスローモーションにできる。いわゆる「見せ場」のシーンを、よりドラマチックに演出してくれる(下記の実機動画も参照)。
Xperia ZL2 SOL25の実機を動画でチェック 迫力のフロントステレオスピーカー Xperia ZL2では、オーディオ機能も大幅に強化された。ディスプレイの上下にはフロントステレオスピーカーが配置され、映像や音楽のサウンドがダイレクトに、迫力をもって伝わるようになっている。
また、ウォークマンでも採用しているデジタルノイズキャンセリング機能をサポート。別売の専用イヤホン(MDR-NC31EM)などを使えば周囲の騒音を最大98%カットでき、クリアな音を楽しめる。特に、電車・バスなどの中で活躍するだろう。 さらには、きめ細かな音域をカバーするハイレゾ音源もXperiaで楽しめるようになっているが、USBデジタル出力のみのサポートとなり、別売りの対応USBホストケーブル、DAC、ヘッドホン/スピーカーなどが必要となる。
主な仕様とスペック プロセッサはクアルコムのSnapdoragon 800 MSM8974AB 2.3GHz クアッドコア、OSはAndroid 4.4(KitiKat)を搭載。RAMは夏モデルのスマホで唯一、3GBとなっているのは注目だ。内蔵ストレージは32GB。 バッテリー容量は約3,000mAh。通信はWiMAX 2+とキャリアアグリゲーションに対応。このほか防水・防塵をはじめ、おなじみの機能はほぼすべてサポートした。サイズは137mm×72mm×10.8mmで、重さは約167g。カラーはターコイズ、ホワイト、ブラックの3色が用意されている。