Biglobe Linemo
受けられる恩恵だけでなく注意点も事前に押さえておかないと、今まで使っていたサービスが利用できなくなったり、料金が割高になったりする可能性もあります。見落としがちなポイントも含めて解説しているので、乗り換えを検討している人は参考にしてみてください。 仮に20GBを使い切ってしまっても1Mbpsの速度で通信できるので、毎月のデータ使用量に変動がある人にもおすすめです。 ただ、注意したいのがLINEMOには3GB以上20GB未満のプランが用意されていないこと。「3GBはちょっと心許ないけど20GBではデータ量を持て余してしまう」という人は、中間容量が選べるBIGLOBEモバイルのほうが向いているかもしれません。 一方で、BIGLOBEモバイルでは、音声通話SIMの契約者のみ最低利用期間12カ月が設けられています。12カ月未満で解約・乗り換えをすると解約金1100円が発生してしまうので注意してください。 支払い方法にも違いがあります。OCNモバイルONEはクレジットカードのみですが、LINEMOは他に口座振替も利用できます。口座振替に切り替えたい人にとっては嬉しいポイントでしょう。 そのため、大勢の人が一斉にスマホを利用する時間帯(昼や夕方)や、都市部や駅の構内など人が多く集まる場所では、通信速度の低下が起こることがあるのです。 帯域幅に余裕があるので、ユーザーが増える時間帯や場所でも速度の低下が起こりにくくなります。1車線を10人が通るよりも、2車線で5人ずつ通るほうが到着が速くなるのと同じようなイメージです。 現在、BIGLOBEモバイルで12GB以上のコースを契約しているなら、LINEMOへ乗り換えることで大幅に利用料金を抑えられるでしょう。 その点、LINEMOのスマホプランなら、20GBを使い切っても送受信時最大1Mbpsで通信できます。1Mbpsは、200kbpsの約5倍の速度です。検索やSNSの閲覧はもちろん、動画の視聴もストレスなくおこなえるでしょう。 LINEのトーク送受信、音声・ビデオ通話など対象サービスは、どれだけ使ってもデータ通信量を消費しません。規定のデータ量超過後も、LINEだけは高速通信のまま使い続けられます。 もちろん、トークや通話では相手もデータ容量を消費するので配慮は必要ですが、よく連絡する家族や恋人と一緒に加入すれば、よりデータ量の節約が見込めるでしょう。 また、LINEスタンプ使い放題のサブスク「LINEスタンププレミアム」の加入者には、毎月LINEポイント240Pを付与するという嬉しい特典も。月額料金がちょうど月額240円のベーシックコースなら、実質無料で使えます。 3GB以上20GB未満のプランが選択できないので、結果的にデータ量を持て余して損をしてしまう可能性があります。その点では、BIGLOBEモバイルの6GBや10GBなど中間的な容量プランのほうが向いている人もいるかもしれません。自身のデータ通信量を確認したうえで、乗り換えを検討するのがいいでしょう。 ただ、9.9円/30秒の料金が適用されるのは、専用アプリ「BIGLOBEモバイル」経由での発信に限られます。標準の電話アプリから発信した場合は、LINEMOと同じ22円/30秒が加算されます。 BIGLOBEモバイルは月額660円で1回3分以内の国内通話がかけ放題。対してLINEMOの「通話準定額」は月額550円で1回5分以内の国内通話がかけ放題なので、単純にLINEMOのほうが安い価格で長い時間通話できる内容になっています。 一方、LINEMOには、こうしたデータ繰り越し機能はありません。消費しきれなかったデータ量は無駄になってしまうので注意が必要です。 毎月のデータ消費量にムラがある人にとっては、余すことなくデータを使えるBIGLOBEモバイルのほうが使いやすいかもしれません。 そのため、乗り換えの際は手持ちの端末がLINEMOで動作確認ができているかどうかが、非常に重要なポイントとなってきます。 なおドコモ/au/ソフトバンクいずれで購入していても、動作確認の結果は同じです。キャリアとAppleストア、どちらで買ったiPhoneも製品としては変わりません。 ソフトバンク・ワイモバイルの販売機種については動作確認済みが多いものの、ドコモ・au販売の端末、SIMフリー端末はほとんど動作確認が済んでいません。自身のスマホがLINEMOで利用できるか、必ず事前に公式サイトの動作確認端末でチェックしてください。 というのも、通信会社はそれぞれに異なる周波数が国から割り当てられています。キャリアモデルのAndroidスマホは、そのキャリアの周波数にぴったり対応した仕様になっているので、他キャリア回線の周波数を掴めない可能性があるのです。まったく使えないことはないかもしれませんが、周波数の関係で繋がりづらくなるリスクがあります。 ドコモとauが販売するAndroidスマホは、現時点ではLINEMOで動作確認済みのものはありません。ソフトバンク・ワイモバイル以外で購入したAndroidスマホは、ひとまず避けるのが無難でしょう。