この記事では、Kindleシリーズでいま買える最新機種を比較して、選び方やおすすめモデルを紹介します。取り上げるのは「Kindle(第11世代)」「Kindle Paperwhite(第11世代)」「Kindle Oasis(第10世代)」で、通信内蔵モデルやキッズモデル、シグニチャーエディション、デジタルペーパー機能も兼ねる「Kindle Scribe」の特徴などについても解説しています。 (第11世代) Kindleが狭額縁になったのはうれしい進化です。なお、Kindleは防水ではないため、お風呂やプールでの読書には向きません。 小説など文字ばかりの本を読むときには、画面が大きすぎると文字を目で追うのが大変になります。たとえば10〜11インチのiPadで小説を読むと、画面が大きすぎると感じる人もいるでしょう。Kindleシリーズなら頃合いのサイズなのでそんな心配はありません。 Kindleは6インチで画面はかなり狭くなります。文庫本感覚で小説を読むなら問題ありませんが、マンガを読むにはかなり窮屈です。Kindle Paperwhiteは6.8インチの大画面になり、小説やマンガが読みやすくなりました。Kindle Oasisも7インチで使いやすいサイズです。 Kindle Oasisは25個、Kindle Paperwhiteは17個、Kindleは4個のフロントライトを搭載しますが、見た目の違いはさほどありません。どの製品でも十分快適に利用できます。 ただ、Kindle OasisのみmicroUSB端子なのは残念でなりません。最上位モデルなので、いち早く変更して欲しいところです。 広告付きモデルとは、たまにバナーや全画面の広告が表示される製品です。その分、価格が安くなっています。毎日のように本を読む人には、広告がうっとうしいと感じるので、広告なしモデルをおすすめします。とにかく少しでも安く買いたいなら、妥協して広告つきでもよいでしょう。 ただし、画面が狭いのでマンガや雑誌を読むには不向きかもしれません。さらに防水非対応なのも残念なポイントです。
広告なし:1万2980円(税込) 広告付き:1万980円(税込)
一度のフル充電で最大10週間の利用が可能になります。ストレージは8GBと16GBが選べます。価格差は1000円なのでどう考えても16GBがおすすめです。
8GBモデル 広告なし:1万6980円(税込) 広告付き:1万4980円(税込) 16GBモデル 広告なし:1万7980円(税込) 広告付き:1万5980円(税込)
Kindle Paperwhiteには、シグニチャーエディションも用意されています。ストレージが32GBに増え、Kindle端末初のワイヤレス充電にも対応しています。また、画面の明るさが自動調整できる点も通常モデルとは異なります。 ただし、いきなり買うには価格が高く、すでにKindleを持っている人の買い換えや、ヘビーな読書好きにおすすめします。 第10世代の特徴は、色調整ライトを搭載していることです。ホワイトからややオレンジがかった色合いまで、好みに合わせて色を調整できます。紙の本の色も真っ白というよりはややアイボリーな色味であることが多いので、Kindle Oasisの画面はとても自然です。暗い部屋で読むには、画面が多少オレンジがかっているほうがおだやかに感じられます。 通信内蔵モデルは、このKindle Oasisのみになりました。 Wi-Fiが使える場所では常にWi-Fiで利用することになります。外出するなどしてWi-Fiが使えない場合に自動で、4G通信に切り替わります。通信費用は本体代金に含まれているので、月々の料金はかかりません。 読み放題のKindle Unlimitedなどを利用して小説をよく読む人には、4Gモデルがおすすめです。Kindle Oasisの場合、4Gモデルは広告なしの32GBしか用意されていません。同じく広告なしの32GB、Wi-Fiモデルとの価格差は6000円です。せっかくですから、ハイエンドモデルが欲しいユーザーは買っても満足できるはずです。 ペアレンタルダッシュボードの見守り機能で、本を読んだ時間や興味を持っているカテゴリーなどもわかります。また、2年間保証が付いてくるので、万が一壊れても交換してもらる点も見逃せません。Kindleは壊れにくいデバイスですが、小さなお子さんにも安心して渡せるわけです(保証には条件があります)。 Kindle Scribeは、従来のKindleシリーズと同様の電子書籍リーダーという機能に加え、電子ペーパー機能も搭載したKindleシリーズの最上位モデルとなります。ただし、本体重量が433gである点や、本体価格が4万7980円(税込)からである点など、他のKindleシリーズのように手軽に使い回すのには向きません。 一方で、電子ペーパー採用のデジタルノートデバイスとして見れば、4万円台は手頃な値段と言えます。大画面でビジネス書やマンガなどを読み、手書きのノートを書きたい人にはコスパの良好なデバイスとしておすすめできるでしょう。 マンガやビジネス書なども読むなら、画面が広いKindle Paperwhiteがいいでしょう。バッテリーがかなり持つのも魅力です。ただし、8GBモデルは今となってはあまりおすすめできません。特にマンガをよく読む人は、容量の不足を感じるはずです。 最上位モデルの「Kindle Oasis」ですが、Kindle Paperwhiteの新モデルが大きく性能アップし、現時点ではKindle Oasisの優位性が乏しくなっています。もちろん、ハードウェアボタンに慣れている人にはおすすめできます。予算を多めに確保できるなら、Kindle Scribeという選択もあります。