AQUOS R6の本体サイズは約74×162×9.5ミリで、重さは約207gとなります。iPhone 12 Pro Max(約78.1×160.8×7.4ミリ)と比べると、幅が4ミリほどスリムになっていることがわかります。高さも微妙に違いますが、ほぼ同じくらいです。iPhone 12 Pro Maxは6.7インチですが、AQUOS R6は6.6インチとほとんど画面サイズが変わりません。かなり小さく感じるのに画面サイズがさほど変わらないのは、高さがあることと、画面がラウンドしているからです。 また、最大2000ニトという素晴らしい明るさにも注目してください。屋外はもちろん、直射日光下の写真撮影でも見やすいのが嬉しいところです。最大800ニト(HDR時1200ニト)のiPhone 12 Pro Maxと比べてもかなり違います。ただし、周囲の環境によって明るさが自動的に変わることもあり、場面によってはiPhone 12 Pro Maxのほうが明るく感じることもありました。とはいえ、そんなケースではどちらも十分以上の輝度になります。 AQUOS R6のディスプレイは極めて明るい有機ELですが、色合いが派手すぎることもなく、とても上質な発色です。ただし、前記したようにディスプレイの縁(フチ)がラウンドしているタイプなので、ここは評価が分かれるところでしょう。画面のフチの部分が使いづらい、写真などが歪むと言う人もいます。 本体の右側面には、音量調整、アシスタントキー、電源ボタンが並んでいます。本体下部にはイヤホンジャックを搭載しています。最近はワイヤレスのみの機種も増えていますが、イヤホンジャックがあれば有線接続の高級イヤホンも利用可能です。 CPUはSnapdragon 888 5Gで、今シーズンの最高性能です。体感上の処理速度だけでなく、ベンチマークのスコアも素晴らしい限りです。またRAMは12GB、内蔵ストレージは128GBで、microSDカードも使えます。高級モデルとしても、性能面で不満はまったくないでしょう。 バッテリーも5000mAhなので、輝度を上げてゲームをしてもそれなりに持つはずです。ただ、最近はこのくらいのバッテリーは標準的で、ライバルとは横並びです。おサイフケータイに防水、防塵に対応するのは、国内メーカーのモデルらしいところです。 そもそもデジカメやスマホのカメラ機能のイメージセンサーとは、レンズから取り込んだ光を電気信号に変換し、画像として認識します。昔のカメラで言うフィルムと同じような役割をするわけです。このセンサーのサイズが大きいほど、1画素あたりの面積が大きくなるために、多くの情報が取り込めます。つまり、センサーサイズが大きなほど美しい写真が撮れるわけです。 前モデルのAQUOS R5のセンサーは1/2.55インチでした。AQUOS R6は1インチなので、面積は約5倍になっています。ただし、AQUOS R6はアウトカメラが1つしかありません。超広角やズームは光学処理になり、望遠は最大で6倍までです。カメラ機能をてんこ盛りにしているスマホとは違い、数字上には見えない美しい写真を撮るのがコンセプトなのです。 どちらが良いかは、好みによるところも大きいでしょう。カメラ好きの人は、AQUOS R6に軍配を上げる人が多くなりそうです。特に花を撮影したときの背景のぼけ具合などは、スマホで撮った写真とは思えない美しさです。 ただし、誰しもに向く機種ではなさそうです。カメラをたくさん搭載して、超望遠やマクロ撮影などにも対応した機種がよいと思う人もいるでしょう。AQUOS R6のカメラは2020万画素なので、1億画素のカメラに比べたら見劣りすると考えるユーザーもいそうです。これは機種のコンセプトの違いなので、どちらかが良いわけではなく、あくまでもユーザーの選択になります。もともとカメラ好きだった人には、AQUOS R6をおすすめします。
Aquos R6 1
November 28, 2022 · 1 min · 33 words · Kenneth Thomas