Google PlayのテレビCMの放映が始まっている。 まだ視聴したことのない人は、YouTubeに動画がアップロードされているので一度チェックしてみてほしい。 動画は、Google Playにラインナップされているゲームを一人で、または多人数で楽しむ光景を描いたものとなっている。また、最近大きく変更が加えられたGoogle Playのレビューシステムにも目を向けさせる内容も盛り込まれている。
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Googleの3つの狙い
この時期に、ゲームを推すCMを流すGoogleの意図は、3つあるだろう。
1. Google Playのブランディング
まず、Google Playそのものの認知向上とブランディングだ。これはCMを打っている以上、目的としては当たり前のことだ。 しかし、スマホヘビーユーザの視点からは意外に思えるかもしれないが、世の中にはGoogle Playからアプリをインストールしたことがないライトユーザや、Google Playそのものの存在に関する認識が不足しているライトユーザも多いと言われている。 冗談ではなく、このCMで初めて「Google Playって何?」となっているユーザも少なくないはずだ。
2. ゲームアプリのインストール促進
次に、Googleとしては、年末年始シーズンに大勢のユーザにAndroidゲームを楽しんでもらいたい、そしてゲームアプリのインストール数を伸ばしたいということだろう。 すでに、日本国内のGoogle Playストアは、AppleのApp Storeを売上面で抜いたという調査結果が出ている。ゲームの売上が牽引したと見られており、そのゲームをさらにプッシュしていきたいGoogleの思いが透けて見えるところだ。 このCMを見て、Google Playでゲームを遊べるということを知ったライトユーザが、ゲームをインストールして遊ぶのに、1年でもっともタイミングの良い時期がやってきている。
3. Google Playギフトカードの売上増
CM中では全く触れられていないが、実はCMの効果を測る最重要指標とされていると思われるのが、全国コンビニエンスストアなどで発売されたばかりのプリペイドカード「Google Playギフトカード」の売上だ。
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このことは、上の2つの意図と大きく関連している。テレビCMで初めてGoogle Playのゲームアプリを意識してインストールし、そのゲームアプリ内課金でお金を落とすユーザは、どのような決済手段を選ぶだろうか。そういった属性のユーザの中には、コンビニでプリペイドカードを買うことを選ぶ人も少なくない、むしろ多いのではないかと考えられる。 そうだとすると、Google Playギフトカード発売直後、かつ、多くのユーザが仕事を休む年末年始シーズンは、Google PlayのゲームをアピールするCMを流す時期としてはベストだろう。 ドコモからiPhoneが発売され、OSシェア面ではiOSが勢力を増す日本。その中で、GoogleがAndroidをどのように盛り上げていくのか、興味深いところだ。