シャープ製の「AQUOS PHONE SERIE SHL23」は、IGZO液晶と3,000mAhバッテリーを搭載し、長時間駆動にも耐える省エネ仕様のスマートフォン。高密度フルHDのディスプレイは非常に高精細で美しく、フルセグは録画までサポートする。

最高峰の省エネ・画質・強度を誇るディスプレイ

最大の特徴はやはり、4.8インチのフルHD(1,920×1,080ピクセル)IGZO液晶ディスプレイだろう。IGZO液晶では、一画素あたりの光の透過量を高めるとともに静止画時の液晶駆動電力を軽減し、省エネ性能を備えるだけでなく、高精細で明るい表示、またタッチパネルの高精度化も実現している。 前モデル(AQUOS PHONE SERIE SHL22)の1.5倍に向上した460ppiの高密度化により、細部まで美しいリアルな表現を楽しめる。また、人間の知覚と似た色相・彩度・明度の三要素で色を調整し、人が美しいと感じる色を表現する「HSV 色空間」機能も備えた。

「ユースフィットモード」によるシーンに応じたディスプレイ表示は「自然な」美しさとともに、長時間の視聴にも適したやさしい画質との印象をもった。なお、バッテリーは3,000mAhと大容量で、IGZOディスプレイやおなじみの省エネ設定機能「エコ技」と合わせ、フルHDでも長い時間利用できるとしている。

フルセグは録画対応、高速起動のカメラ

ワンセグ・フルセグにも対応し、電波の受信レベルに応じて自動での切り替えも可能となっている。フルセグは録画もサポート。基本は内蔵アンテナでの視聴だが、電波の悪い屋内環境などでは、専用アンテナアダプタ(別売)を用いた安定した固定アンテナでの視聴となる。

1,630万画素のカメラはF値1.9の明るいレンズを採用し、画像処理技術「NightCatch」などで夜景や薄暗い場所での撮影に強い。0.4秒でのカメラ起動は業界最速で、高速シャッターとともに一瞬のチャンスを逃さない設計だ。

持つと目覚める「グリップマジック」

ユーザーが端末を手に持ったことを検知し、電源キーを押さなくても画面表示をONにする「グリップマジック」も便利だ。これは本体下部の側面にタッチセンサーを搭載し、様々なシーンで役立てようというもの。

たとえば、ポケットから取り出したスマホが目の前にある時にはすでにロック画面が表示されており、すばやく操作できる。また、握るだけで急なアラーム音や着信音のボリュームをミュートできる。 ボディはラウンドフォルムでそれほど重さは感じないが、薄さやスリムさは物足りないか。なお、ガラスパネルには、通常の強化された窓ガラスの10倍以上の強さをもつといわれる「Gorilla Glass 3」も採用され、耐久性も高い。

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その他の主な仕様・スペック一覧

プロセッサはQualcommのSnapdragon 800 MSM8974 2.2GHz クアッドコアを搭載し、RAMは2GBとハイエンドだ。内蔵ストレージは16GBと他機種より少なめだが、外部メモリに最大64GBのmicroSDXCをサポートする。OSはAndroid 4.2で、通信はプラチナバンドの800MHzの4G LTEに対応する。

そのほか、おサイフケータイ、NFC、防水・防塵、ワンセグ、テザリング、赤外線通信などすべて対応。サイズは約70×140×9.2mm、カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色展開となる。発売は2013年11月下旬の予定。