HTCの月間売上が減少し続けており、欧州メディア関係者やアナリストらがTwitterで話題にしている。2013年の売上は不調で、一度も前年同時期の売上を上回ってはいない。
2013年8月の売上は前年比 -45%
2013年8月の売上は約132億台湾ドル(1台湾ドル=約3.35円)で、約240億台湾ドルの売上があった2012年8月に比べて 45.18% 減少した。
HTCの2011年8月の売上は450億台湾ドルで、2010年8月で240億台湾ドル。2009年8月の売上は113億台湾ドルなので、月間売上でみると2009年の水準に近づいてきた。 日本では6月にauより「HTC J One HTL22」が発売されており、高性能で使いやすいスマートフォンだともっぱらの評判だ。端末だけをみると、苦戦を強いられているのは意外に思える。
HTC幹部が逮捕される騒動も
売上同様に、HTCの社内状況も良好とはいえない。先日、HTCのデザイン担当者ら5人が、機密を盗んだ容疑等で台湾当局に逮捕されている。 WIREDによれば、そのなかにはHTC副社長のトーマス・チェン氏も含まれており、中国市場を狙うデザイン会社を設立する計画だったという。穏やかな状況ではない。 HTCの経営不振に対し、Twitter上では「どこかに買収されるのでは?」という指摘も。確かな技術を持つ企業なだけに、負の連鎖を断ち切れるのか注視したい。