画面ロックを解除すると通知の内容が表示されるプレビュー表示設定 iPhone Xを購入したときの最初の違和感のひとつは、通知の内容(通知プレビュー)がロック画面で即座に表示されないことです。通知プレビューを表示するには、Face IDで画面ロックを解除する必要があります。この仕組みはiOS 11で採用されたもので、iPhone X以外のiOSデバイスでも利用できます。たとえばiPhone 8の場合、非表示になっている通知プレビューを確かめるにはTouch IDなどで画面ロックを解除すればよい、といった具合です。 ロックを解除しないかぎり通知プレビューを隠したままにしておく設定には、近くにいる他人に通知の内容を見られづらくなるメリットがある半面で、内容を確認するのに一手間かかるというデメリットがあります。 そこで今回は、iPhoneで通知プレビューの表示設定を変更する方法と注意点を解説します。あわせて個別のアプリごとに通知プレビューの表示/非表示を切り替える方法も紹介します。
通知プレビューの表示/非表示を切り替える
通知プレビューの設定方法
通知プレビューの表示方法を変更するには、「設定」アプリ→[通知]→[プレビューを表示]で、以下の3パターンの中から希望するオプションを選択します。
各オプションの効果は次のとおりです。
[常に]:ロック解除の有無にかかわらず、通知プレビューが常に表示される [ロックされていないときのみ]:ロックが解除されているときのみ、通知プレビューが表示される [しない]:ロック解除の有無にかかわらず、通知プレビューが常に表示されない
本記事冒頭のGIFアニメ画像のようにロック解除によって通知プレビューが表示される設定にするには、[ロックされていないときのみ]を選びます。とにかくすぐに内容をチェックできる利便性を求めるなら[常に]を選択。反対にプライバシーを重視するならば[しない]を選択しましょう。
注意点1:通知プレビューを非表示にしても隠せない情報がある
標準の「メール」アプリは通知を非表示にしても差出人が表示される 通知プレビューを非表示にしても隠せない情報があります。たとえば「メール」アプリや「メッセージ」アプリでは内容を非表示にできても、差出人は常に表示されます。プライバシーを強化する目的で通知のプレビューを非表示にするときは、この点を覚えておいたほうがよいでしょう。
注意点2:通知プレビューの設定は、ロック画面以外にも適用される
通知バナーでも通知プレビューが非表示になるパターン 通知プレビューの設定は「通知センター」や通知バナーにも適用されます。つまり、プレビューを表示[しない]設定にしておけば、たとえデバイスのロックを解除してiPhoneを使っている最中であっても、通知の内容を他人の目から隠すことができるということです。一方で、他人にiPhoneを盗み見られる心配がない状況でも、通知プレビューが表示されないので、利便性は低下します。プライバシーと使い勝手のバランスにおいて、どこに重心を置くのかを考える必要があります。
アプリごとに通知プレビューの表示設定を変更する
原則として通知プレビューを表示したいが、メールやメッセージ、SNSなど、個人的なやりとりを行なう一部のアプリのみ、ロック中の表示を控えたい場合があります。逆に、通知プレビューは非表示を基本としつつ、特定のアプリでは表示するようにしたいこともあるでしょう。 このようなときに便利なのが、個別のアプリごとに通知プレビューの表示/非表示を設定できる機能です。
「Inbox」アプリの通知プレビュー設定を個別に変更 設定方法は簡単。「設定」アプリ→[通知]で「通知スタイル」に表示されているアプリをタップし、[プレビューを表示]で[常に][ロックされていないときのみ][しない]のいずれか希望するオプションを選択するだけです。