Twitter(ツイッター)は、自分の思ったことや作った作品などをツイートとして気軽に投稿できるのが大きな魅力です。友達やフォロワーからリツイートやリプライ(返信)で反応をもらえると、嬉しさを感じる人も多いのではないでしょうか。 ただ、その手軽さの反面で問題視されているのが、リプライやコメント付きリツイートを使った誹謗中傷です。まったく知らないユーザーから突然ひどいコメントが来た、というケースはよく耳にします。そこで本記事では、Twitter公式アプリの設定を変更してリプライ通知にフィルターをかける方法を解説します。

リプライ通知をオフにするフィルター機能の使い道

不特定多数のユーザーが交流するTwitterのような場では、ときに不愉快な投稿内容が流れてくることもあります。そのため、センシティブな内容を含む投稿を非表示にする機能や、特定のユーザーやキーワードをミュートする機能など、ユーザーを守るためのフィルターが用意されています。 これらの機能がタイムライン上の投稿に対するフィルターとして有効に働く一方で、無防備になりがちなのがリプライなどの通知です。 タイムライン上の投稿と異なり、リプライは自分から見る意思がなくとも通知で目に入ってしまう可能性があります。特にフォロワーを多く持つ有名人のアカウントは、あらゆるアカウントの目に触れるため、攻撃的なリプライの標的にされやすいと言えるでしょう。 不愉快なリプライを送ってくるのが特定ユーザーだけであれば「ブロック」などの対処が可能ですが、無数のユーザーを相手にしていてはいくら時間があっても足りません。 そのような状況に対応するため、Twitterアプリには、自身へのリプライ通知をユーザータイプ別でオフにできるフィルター機能が用意されています。このフィルターをうまく使えば、Twitterでのコミュニケーションがより快適になるかもしれません。

フィルターを適用するとリプライ通知は完全オフに、ただし内容の確認は可能

リプライ通知をオフにするフィルターを設定すると、具体的にどのような挙動となるのか実際に検証してみました。

「フィルター対象のアカウント」と「対象外のアカウント」の双方から、同時に同じツイートに対してリプライを送信します。

左:ロック画面の通知は1件のみ右:バッジの数字も「1」になっている まず、スマホへの通知です。同時に2つのアカウントからリプライが届いたはずなのに、ロック画面とアプリバッジに表示されるのは1件のみ。どちらにもフィルター対象のリプライは通知されません。

Twitterアプリ内の「通知」欄でも、確認できるリプライは1件のみです。 一方で、ツイートのリプライ件数を見ると「2」となっています。これは、フィルターを適用してもリプライの通知がされないだけで、リプライ自体は受信しているからです。

左:リプライの数は「2」となっている右:ツイートを開くと通知されなかったリプライも確認できた フィルター対象のリプライを確認したいときは、該当ツイートの詳細画面を開いてください。ツイートの下部にすべてのリプライが表示されます。コメント付きリツイートの場合も同様で、フィルター対象のアカウントによるコメント付きリツイートは一切通知されません。 フィルターを適用しておけば、自ら確認しない限りフィルター対象のリプライ内容は分かりません。不愉快なリプライを意図せず目にしてしまう機会はかなり減らせるはずです。

リプライ通知をオフにできる6つのユーザータイプ

Twitterアプリでは、6つのユーザータイプからのリプライ通知にフィルターが設定できます。 ただし、これらのフィルターは自身がフォローしているアカウントには適用されません。

新しいアカウント

文字通り作ったばかりのアカウントを指します。ただ、アカウント作成から具体的にどれくらいの期間を「新しい」と定義するか、Twitter側は明らかにしていません。 リプライの送信用など、特定の目的のためだけに作られたアカウント(いわゆる捨て垢)などは、作成してからの期間がそれほど長く経過していないケースが想定されます。

フォローされていないアカウント

自身がフォローされていないアカウントからのリプライ通知をオフにします。フォロワーのリプライだけ閲覧したい場合は、この設定を適用しましょう。 「フォローしていないアカウント」とともに適用すると、自身と相互フォロー関係にあるアカウントからのリプライ以外は通知されなくなります。

フォローしていないアカウント

自身がフォローしていないアカウントからのリプライ通知をオフにします。数多くのフォロワーがいる一方で、フォローしているのは友人や知り合いのみという場合は、この設定にすると見知らぬユーザーからのリプライの通知はされません。 「フォローされていないアカウント」とともに適用すると、自身と相互フォロー関係にあるアカウントからのリプライ以外は通知されなくなります。

プロフィール画像が設定されていないアカウント

プロフィール画像が未設定の状態 アイコンの画像を設定していないアカウントが対象になります。アイコンの画像が設定されていないアカウントは、グレー調で人の形が描かれているアイコンで表示されます。 「捨て垢」として作ったTwitterアカウントは、プロフィールの設定を細かくおこなっていないケースが多いため、無用なリプライ通知を避けるのに有効なオプションと言えます。

メールアドレスが未認証のアカウント

Twitterアカウントを新規作成する際に電話番号で認証をおこなっており、その後メールアドレスを登録していないアカウントが対象です。 なお、「電話番号が未認証のアカウント」とともに適用すると、電話番号とメールアドレスの両方を登録しているアカウントのリプライのみ通知されるようになります。

電話番号が未認証のアカウント

Twitterアカウントを新規作成する際にメールアドレスで認証をおこなっており、その後電話番号を登録していないアカウントが対象です。 メールアドレスのほうが電話番号よりも気軽に発行できるため、この設定を適用すると「捨て垢」からのリプライ通知が軽減できるかもしれません。 なお、「メールアドレスが未認証のアカウント」とともに適用すると、電話番号とメールアドレスの両方を登録しているアカウントのリプライのみ通知されるようになります。

リプライ通知のフィルターを設定する方法

まずは、Twitterアプリのメニューから[設定とプライバシー]を開き、[通知]をタップします。

「フィルター」の項目にある[詳細フィルター]を開くと、リプライの通知をオフにできるユーザータイプの一覧が表示されます。リプライの通知をオフにしたいユーザータイプのスイッチをオンにすれば、設定は完了です。