「ARROWS NX F-01F」は、5.0インチフルHDで明るいながらも省電力を実現する「WhiteMagic」ディスプレイや、冬スマホ中で最大容量3,200mAhのバッテリー搭載した富士通製Androidスマートフォン。3日間の電池持ちを誇る一方、コンパクト感あるボディ、多機能カメラ、指紋認証機能を備えるなど、バランスのとれたモデルに仕上がった。

明るさと省電力を両立するWhiteMagic

「WhiteMagic」ディスプレイでは、通常の液晶で色の表示に用いられる赤・青・緑の三原色に加え、白の信号をプラス。白が明るさを補うため、従来と同じレベルの画面の明るさを保ちながらも、画面の消費電力を一般的なTFT液晶と比べて最大45%削減できる。 ディスプレイ自体は5.0インチフルHD(1,080×1,920ピクセル)サイズのTFT液晶で、スマホ最高クラスの最大約800カンデラの輝度により、屋内や屋外でも写真やフルセグまで鮮やかに見られるのが特徴。このため、WhiteMagic搭載による省電力との両立は嬉しい限りだ。

周囲の光の状況に応じて画面を自然な色味に自動調節する「インテリカラー」機能のほか、質感や色を忠実に再現する高画質化エンジン「Xevic」、ブルーライトカットモードなども備える。圧倒的な美しさというよりは「目に優しい見やすさ」が特徴的で、ゲームや動画などの長時間使用に適したディスプレイとの印象だ。

コンパクト感のあるボディと指紋認証

5.2インチの前モデル「ARROWS NX F-06E」とサイズはほぼ変わらないが、重さは163gから150gへと軽量化され、側面のほうへ向かって薄くなっていくラウンドフォルムを採用しているためか、コンパクト感および手へのフィット感、片手での持ちやすさは格段に向上した。

背面には、ARROWSではおなじみの指紋認証センサーを搭載。セキュリティを高めながら、指1本での高速起動が可能となっている。センサーのデザインも丸い形状に変わり、黒のみだったカラーリングも本体カラーに合わせることで、スタイリッシュな印象に一新した。

高機能カメラとヒューマンセントリックエンジン

1,310万画素のカメラは、解像度の高い裏面照射積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」、富士通独自の画像処理エンジン「GRANVU」を搭載。高感度でノイズを低減したり、フラッシュ光量をアップした「インテリジェントフラッシュ」により、暗いシーンや夜景などの撮影にも強い。

また、オートフォーカス速度を上げた「クイックフォーカス」機能により、カメラを構えた時の姿勢に合わせて素早く正確に被写体にピントを合わせることが可能。レンズが上を向いている場合は空や山など遠くの被写体に、下を向いている時は近くの被写体に高速フォーカスすることができるという。このほか、フルHD(1,920×1,080)ムービーの撮影にも対応する。 これまでのARROWS同様、スマホの各種センサーを活用した「ヒューマンセントリックエンジン」も搭載。手に持って見ている間は画面が消えない機能や、誤った画面自動回転を防いだり、端末を裏返すだけでアラームや着信音を止める機能などを用意する。

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その他の主な仕様・スペック一覧

プロセッサはQualcommのSnapdragon 800 MSM8974 2.2GHz クアッドコアを搭載。RAMは2GB、内蔵ストレージは32GB、最大64GBのmicroSDXCにも対応する。OSはAndroid 4.2となる。 バッテリー容量は、冬モデルのスマホ最大となる3,200mAhを搭載。通信は2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MhzとクアッドバンドのLTE(Xi)に対応し、受信時最大150Mbpsの通信速度となる。

そのほか、おサイフケータイ、NFC、防水(IPX5/IPX8)、ワンセグ・フルセグ(フルセグは録画不可)、赤外線通信、NOTTV、テザリングなどに対応する。なお、防塵には非対応。 サイズは約70×140×10.0mm、重さは約150gで、カラーはWhite、Blue Black、Magentaの3色展開。発売は2013年10月24日の予定。なお、2013年10月10日正午から発売前日まで、事前予約を受け付けている。