ソニーモバイル製のAndroidスマートフォン「Xperia Z3 Compact SO-02G」は、約4.6インチとコンパクトながら、カメラやオーディオの先進機能をはじめ、同時発売のフラグシップ「Xperia Z3」とほぼ同等のスペックを備えています。

個性的カラーと滑らかなデザイン

ドコモの2014-2015年冬春モデルで唯一、5インチを切るコンパクトさが特徴。重さは約129gと前モデル「Xperia Z1 f」より11g軽量化され、手のひらにすっぽり収まるサイズ(約127×65×8.6mm)は片手で快適に使うことができます。

普段、筆者が使っているiPhone 5sにも近いサイズ感ですが、サイドフレームの滑らかな形状によってか手へのフィット感があり、個人的にはXperia Z3 Compactのほうが持ちやすく感じました。 幅65mmはXperia Z1 fから変わりませんが、ディスプレイとサイドフレームの間隔(ベゼル)を極力狭くすることにより、画面サイズは4.3インチから4.6インチへと大きくなっています。

背面には強化ガラス、サイドフレームに透明感ある樹脂素材を使用。フレームはボディと同系色で、一体感のあるデザインです。なお、かつて前面に鎮座していた「docomo Xi」ロゴが、今モデルより背面中央に移動しています。 カラーはOrange、White、Green、Blackの4色展開で、ソニーならではの個性的なラインナップです。それぞれ、朝から夜にかけて美しく変化する海面をイメージしているといいます。

ソニーのカメラテクノロジーを結集

約2,070万画素のカメラも、Xperia Z3と同等のスペック。1/2.3型イメージセンサーExmor RS for mobileと画像処理エンジンBIONZ for mobileの進化により、Xperiaシリーズ中で最高のISO感度12800に対応しています。 デジカメ並みの高感度になったことで、暗所での撮影が大幅強化されており、たとえば電気を消した部屋で誕生日ケーキのろうそくを吹き消す瞬間のような写真も、きれいに残すことができるとしています。

展示会場では、わずかに光の入るブラックボックス中に絵(花火)が描かれており、それを様々な端末で撮影する試写コーナーが設けられていました。今回、Xperia Z2やiPhone 6などと比較してみましたが、花火の絵をとらえることができたのは、Xperia Z3とXperia Z3 Compactだけでした。 ほかに、ソニーがハンディカムやサイバーショットで採用する電子式手ブレ補正技術「インテリジェントアクティブモード」も搭載。走る子どもを追いかけるようなシーンでも、強力にブレを抑え、滑らかな映像を記録できます。

ハイレゾに対応、音質向上技術のDSEE HX

オーディオ面も充実し、Xperia Z3 Compact1台で、気軽に豊潤なオーディオ体験ができる環境が整っています。まず、ハイレゾ対応ヘッドホンをイヤホンジャックにつなげば、CDの約3~6倍もの情報量を備える高音質なハイレゾ音源を再生でき、原音に近い臨場感あるサウンドを楽しめます。 また、CD音源やMP3などの圧縮音源の音質をハイレゾ音源相当に向上させる独自技術「DSEE HX」も搭載。圧縮音源の44.1kHz/16bitから96kHz/24bitまでの音域に拡張するものですが、展示会場での試聴では、そこそこの音質向上が実感できました。

主な仕様・スペック

スペックでは、バッテリー持ちにも注目。コンパクトながらバッテリー容量は2,600mAhで、連続待受時間ではXperia Z3とほぼ同等です。実使用時間でも3日以上の利用が可能としており、アプリの動作を制限するSTAMINAモードや、災害時などにも役立つ緊急省電力モードも備えています。 IPX5/8の防水、IP6Xの防塵性能で、イヤホンジャックもキャップレス防水に対応。RAMは2GB、内蔵ストレージは16GBで、これが最もXperia Z3と差がある点でしょう。 OSはAndroid 4.4を搭載しています。VoLTEに加え、おサイフケータイ、NFC、ワンセグなどの国内向け機能をサポートしますが、フルセグやNOTTVには非対応です(これもXperia Z3ではサポート)。発売日は2014年11月下旬を予定しています。 予約はこちら

docomoオンラインショップ