ダークモード(ダークテーマ)とは、端末の画面表示が黒を基調とした配色に切り変わるモードのこと。これまで一部アプリやブラウザ固有の機能として設定できましたが、2019年9月にリリースされたAndroid 10ではOSの標準機能として、このダークテーマが搭載されています。 本記事では、ダークテーマの設定・解除方法を紹介した上で、Androidスマホにおけるダークテーマの使い勝手について解説します。
ダークテーマを設定・解除する方法
まず前提として、ダークテーマは2019年9月にリリースされた「Android 10」に搭載されている機能です。
Androidバージョンは「設定」アプリ→「システム」もしくは「デバイス情報」と進んだ画面で確認できる Android 10へのアップデートに対応していない機種では、残念ながらOSの標準機能としてのダークテーマを利用できません。とはいえ、端末自体にダークモードとほぼ同様の機能が存在しているケースもあります。 ここからは、Androidスマホの人気シリーズ4つを取り上げ、類似の機能も含めダークテーマに設定可能か否か、また設定可能な場合はその手順を解説していきます。
Android 10以降を搭載しているスマホの場合
Android 10以降を搭載していれば、ほどんどのAndroid端末は同じ手順でダークテーマに設定できます。
設定方法は簡単。「設定」アプリから[ディスプレイ](Xperiaは[画面設定])に進み、「ダークテーマ」の項目をオンに切り替えるだけでOKです。 これで端末が黒基調に変更されます。解除する場合は、オフに切り替えてください。 なお、Xperiaのように「ダークテーマ」項目が隠れていて、詳細設定を押すと表示されるケースがあるので注意しましょう。
Android 10非搭載スマホの場合
基本的にはAndroid 10から使えるダークテーマですが、端末自体に類似機能が存在しているケースもあります。
Galaxyの「ナイトモード」
Galaxyの一部端末には「ナイトモード」という独自機能があり、Android 10未満のモデルでも利用可能となっています。
端末の「設定」アプリからディスプレイへと進み、「ナイトモード」の項目をオンに切り替えると黒基調のスタイルに変更できます。 なお、適用範囲や仕様などはダークテーマとほぼ同様ですが、LINEやインスタグラムとの連動には対応していません。
Xperiaの「機器のテーマ」
Android 10非搭載の一部Xperiaモデルでは、「設定」アプリから[画面設定]に進むと、「機器のテーマ」という項目が表示されます。 この機器のテーマから「ダーク」を選択すると、一部分のみ黒基調に設定することが可能です。
左:機器のテーマ「ライト」右:機器のテーマ「ダーク」 とはいえ、適用範囲がダークテーマよりかなり狭く、筆者が確認できたのはクイックパネルとアプリ一覧、音量バーのみ。残念ながら、そこまで大きな変化を感じることはできないでしょう。
ダークテーマに切り替えるとどうなる?
Android 10搭載のダークテーマに切り替えた場合、どのようなメリット・影響があるのかを紹介します。
目への負担軽減やバッテリー持ちがアップするなどのメリット
左:通常モードの設定画面右:ダークテーマの設定画面 白ではなく黒を背景に表示することで、薄暗い場所でも画面が見やすくなったり、目への負担が減ったりといったメリットがあります。 また、有機ELディスプレイが採用された機種を中心に、バッテリー持ちがアップする効果も期待できるでしょう。
「色反転」とは違い画像の配色はそのまま
「設定」アプリ→[ユーザー補助]と進むと、[色反転]という機能が多くのAndroidスマホに搭載されています。この色反転機能は、一見ダークテーマと同様に黒背景に切り変わりますが、写真や画像などの画像まで色を反転してしまうのが欠点でした。 この点、Android10に搭載されたダークテーマでは、写真などはそのままの配色で背景や文字色のみが変更されるようになっています。
LINEやインスタグラムなど一部アプリも黒基調に切り替わる
ダークテーマは、プリインストールされている電話や時計、設定アプリなどのほか、GoogleフォトやGoogleカレンダーといったGoogle製アプリには適用されますが、基本的にサードパーティ製のアプリには適用されません。
LINEは端末がダークモードになると自動的に着せかえが「ブラック」に変更される しかし、アプリ側がAndroid 10のダークテーマ機能をサポートしている場合、端末の設定でダークテーマが有効になると、それに伴ってアプリの表示画面も自動で黒基調のデザインに切り替わります。
左:LINEアプリ右:インスタグラムアプリ たとえばLINEやインスタグラムなどは、Android、iOSともに端末をダークテーマ(ダークモード)に設定すると、連動してアプリの画面表示も黒基調に変更される仕様です。端末のダークテーマを解除すると、同時にアプリ側も解除されます。 またChrome、ツイッター、Kindleなどは、アプリ固有の機能として黒基調の表示オプションを用意しています。Android 10非搭載の端末では、このようなアプリの設定を活用するのもおすすめです。