シャープ製の「AQUOS PHONE Xx 206SH」は、5インチのフルHDディスプレイを搭載し、スマートフォンで国内初となる地上デジタル放送(フルセグ)に対応したハイエンドモデルだ。
5インチFHDでフルセグが楽しめるハイエンドモデル
AQUOS PHONE Xxシリーズ3機種目の同モデルは、QualcommのSnapdragon APQ8064 1.7GHzクアッドコアプロセッサ、5.0インチフルHD液晶(1920×1080ピクセル)を採用し、大画面で地デジ番組をワンセグよりも高画質で楽めるのが特徴となっている。
ワンセグの解像度は240×320ピクセルなのに対しフルセグは1920×1080ピクセルとなっており、実際に会場でフルセグとワンセグで見比べたところ、フルセグのほうが圧倒的に高精細だった。フルセグでは録画も可能なほか、状況に応じてフルセグとワンセグを簡単に自動または手動で切り替えられる。 メインカメラは1,310万画素CMOSカメラで、F値(絞り値)1.9に向上した。速いシャッターでブレを軽減したり、感度アップによるノイズの増加を抑え、明るく美しい写真が撮影できる。また、デジタルズームで発生する画像の粗さを軽減し、高画質をキープしたまま最大16倍のズームも行える。
液晶は「IGZO」ではなく「S-CGSilicon液晶システム」となるが、3,080mAhもの大容量バッテリーを備えており、通常の使用で丸2日間使うことができるという。通信サービスは、TD-LTE互換の「SoftBank 4G」をサポートし、下り最大76Mbpsの速度となっている。 さらに、1画面に2つのアプリを同時表示し、データ連携も可能な「アナザービュー」機能も用意。アナザービューで表示中のアルバムの写真をドラッグ&ドロップでFacebookに投稿するなど、大画面を生かしたスムーズで直感的な操作性も実現している。
OSはAndroid 4.2を搭載し、RAMは2GB、内蔵ストレージは32GB。そのほか、おサイフケータイ、NFC、赤外線通信、防水・防塵、テザリングなどに対応する。 サイズや重さは未定。カラーはラスターホワイト、ブルー、ブラックの3色で、発売は2013年6月下旬以降の予定だ。
AQUOS PHONE Xx 206SHとスマホライフAQUOSを動画でチェック
会場では同梱の卓上ホルダーにセットした状態で展示されている端末もあり、スマホながら高精細なプライベートテレビのような感覚でフルセグの視聴をすることができた。なお動画中では、ワンセグとフルセグの違いも取り上げているので、チェックしていただきたい。 全体的に動作は快適だが、フルセグで長時間起動していた後は本体がやや高温となり、カメラが起動できない場面もみられた。カメラは高性能で、被写体がちょっと遠い際などに16倍“美ズーム”は嬉しい機能といえるだろう。 なお隣には、AQUOS PHONE Xx 206SHをはじめとしたスマホの音楽やアプリ、動画がそのままテレビ画面で楽しめる「スマホライフAQUOS」(液晶テレビ)も紹介されていた。 Bluetoothにより、スマホやオーディオプレイヤーの音楽をワイヤレスで再生するほか、2.1chスピーカーシステムを搭載し、クリアで伸びやかな高音、迫力の低音を再現。映画や楽曲が臨場感溢れる音で視聴できたのは印象的だった。 さらに、Miracast対応スマートフォンの画面をワイヤレスでテレビ画面に映すことができ、フル画面表示だけでなく、テレビ画面と電子書籍などスマホアプリの画面を同時表示することも可能になっている。