日本語入力アプリのiOS版「ATOK」がアップデートされ(v1.2.0)、入力中の文字をカーソル位置に直接表示できるいわゆる“インライン入力”がサポートされています。 インライン入力とは、カーソル位置に入力中の文字列を表示できる(=入力先のアプリ上に直接反映できる)機能です。これまでは、入力中の文字列は変換候補一覧の上の狭いスペースに表示されていましたが、インライン入力によって編集時の視認性も向上し、入力しやすくなりました。
iOSでは、標準キーボード以外のサードパーティ製アプリに対しインライン入力を認めない仕様となっていますが、今回ATOKではその制約を乗り越え、インライン入力機能を擬似的に実現しています。 そのため、ATOKではこの機能が「カーソル位置入力」と呼称され、入力中の文字の背景が青くならなかったり、一部のアプリ(Wordや連絡先アプリ)では正常に動作しない場合があるなど、いくつかの制限が存在しています。 なお、カーソル位置入力はATOKの設定からオン・オフできます。
また、今回のアップデートでは、ATOKキーを長押しすることですばやく機能設定ができるようになったほか、iPhone 6/6 Plus上で幅寄せのオン・オフの設定が可能になっています。 先月のQWERTYキーボード追加に引き続き、iOSの制限で不可能と思われたインライン入力も実現し、着実に機能の拡充がはかられている印象です。