ソニーモバイル製の「Xperia UL SOL22」は、高密度の5インチフルHDディスプレイや高速無制限連写が可能なカメラなどを備えたハイスペックAndroidスマートフォン。「Xperia Z」がベースモデルとなるが、より幅広いユーザー層に訴求する端末だ。
スタイリッシュデザインと使いやすさを両立
外観は「Xperia Z」のようにガラス素材ではないが、プレミアム感のあるデザイン。背面はインモールド加工が施され、着色フィルムも入っているため塗装がはがれにくい。ホワイト、ピンクは磨かれた陶器のような質感に、ブラックはしっとりしたラバー調の触り心地に仕上がった。また、側面の電源キーはアルミ削り出しで、シンプルな中でアクセントとして存在感を放っている。
背面から側面にかけては、なだらかなラウンド形状を採用。全体に優しい印象を与えている。大画面ながら持ちやすく工夫されており、Xperia Zと比べて幅は4mm狭くなっていることもあって、より手になじみやすい。一方で厚みが2.6mm増しており、Xperia Zのフラットで薄いスクエア感覚はなくなった。 ディスプレイは5インチのフルHD(1920×1080ピクセル)のReality Display。ピクセル密度は443ppiで非常に高精細となっており、グラビア印刷を超えるという。映像の明るさ分布を解析し適切なコントラストを調整する「モバイルブラビアエンジン2」を搭載するほか、タッチ制度の向上や色彩の最適化なども進化している。
また、メインカメラは1,310万画素でソニー製積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載。36パターンの中からカメラが最適な設定を自動で選ぶ「プレミアムおまかせオート」機能などを採用し、簡単にシーンに合わせた写真が撮影できる。 端末側面のカメラキー長押しによるクイック起動や、静止画と動画を両方撮影できる「シームレスUI」なども便利。逆光など明暗差が大きいシーンにも強い「HDRビデオ」では、見た目に近い自然な映像を残すことも可能だ。 そしてカメラ機能の真骨頂は、無制限連写機能だろう。秒間15枚の速さで、メモリ容量内で無制限に高速連写が行えるというものだ。なお「HTC J One」は1秒間に8枚の連写であることから、連写速度においては「Xperia UL」が上回るといえそうだ。
Sonyの音質技術が生かされた音楽プレーヤー「WALKMAN」アプリがプリインストールされる。楽曲に合わせた最適な音質を一発で設定できる「Clear Audio+」モードや、より直感的に操作できるUIの改善もなされている。 NFC対応の周辺機器へスマートフォンをかざすことで、ワンタッチでのデータ共有も可能。写真やWebサイトをテレビで観たり、音楽をスピーカーから流したりといったことが行える。 QualcommのSnapdragon S4 Pro APQ8064 1.5GHz クアッドコアプロセッサを搭載し、RAMは2GB、内蔵ストレージは16GB、外部メモリは最大64GBのmicroSDXCカードに対応する。通信は下り最大100Mbpsの4G LTEが利用できる。
OSはAndroid 4.1で、Android 4.2へのバージョンアップも検討されている。バッテリーは2,300mAhで、バッテリー交換も可能。おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、赤外線通信などに対応するほか、IPX5,8相当の高い防水性能、IP5Xの防塵性能も備えている。 サイズは約135×71×10.5mm、重さは約145g。カラーはブラック、ホワイト、ピンクの3色展開で、発売は2013年5月25日となる。