前面下部には「本棚」「書店」「メニュー」「戻る」「文字」とわかりやすい物理ボタンが搭載され、電子機器に慣れていない人でも、操作に迷わないような設計の工夫がみられる。初期設定も簡素化し、メールアドレスの入力も必要とせず、箱から出して電源を入れた後、誕生日・性別の入力とパスワード設定だけのワンステップで完了する。 約4GBの記憶容量を搭載し、小説なら約3000冊を格納できる。バッテリーは、1日30分読書をした場合でも約1ヵ月充電なしで利用が可能だという。.bookやXMDF、EPUBなど国内で使用される主要な電子書籍フォーマットに対応するが、PDFファイルには非対応となる。 コンテンツとしては、総合電子書籍ストア「BookLive!」で扱う約10万冊の書籍データのうち、約9万5000冊(2012年11月現在、楽譜などを含まない)を購入できる。講談社、集英社、小学館、新潮社、角川グループパブリッシング、幻冬舎をはじめとした出版社の最新刊および名作、ベストセラー、人気マンガなどが用意される。 さらに、高速のWiMAX通信機能を内蔵し、通信料はすべて「BookLive!」が負担した上で、事前登録なしでストレスなく本を購入できる(Webサイト閲覧やテザリングなどは行えない)。もちろんWi-Fiにも対応し、自宅でも気軽に利用可能だ。 端末販売は、三省堂書店での対面販売がメイン。Lideoの購入時に最低限必要な登録をその場で行うことができるなど、様々なサポートを行う。そのほか、「BookLive!」での直販でも購入することが可能。11月8日より三省堂書店店頭で、11月19日より「BookLive!」にて予約受付を開始する。 今回の発売背景には、煩雑な手続きを面倒に感じるシニア世代や、電子機器の操作が苦手なビギナーにも使いやすい端末と販売方法の実現・展開を行い、なかなか進まなかった電子書籍利用の拡大をはかりたいという同社の思惑がある。 少子高齢化がさらに加速する国内市場において、多読であるといわれる50代後半以上での電子書籍利用率は低い。この世代および電子機器利用を苦手とする層に対してLideoを提供し、電子書籍市場ならびに売り上げ規模の拡大を目指していくという。

BookLive!Reader Lideoの主なスペック

ディスプレイ:6インチ 電子ペーパー サイズ:110×165×9.4 mm 重さ:170g ストレージ:4GB バッテリー:1日30分読書をした場合で約1ヵ月 充電時間:PCからUSB経由で充電で約4時間 通信:UQ WiMAX、Wi-Fi(IEEE802.11b/g/n) BookLive WiMAX            BookLive Reader Lideo  12 10      - 73