Evernoteは12日、月額450円(年額4000円)のプレミアムプラン「Evernote プレミアム」における月間アップロード容量を無制限から毎月最大10GBに変更したことを発表しました。 プレミアムプランの月間アップロード容量が従来の毎月最大4GBから無制限に変更されたのが今年の4月末。それから3ヶ月あまりでの方針転換となります。 Evernoteによれば、容量上限を撤廃したことにより、ごく一部のユーザーが大量のファイルの保管・バックアップという用途に利用するようになったとのこと。毎月最大10GBの上限が設定されたとしても、既存ユーザーの99.999%のニーズを十分に満たす容量であるとしています。 「第二の脳」と称されるように、Evernoteはアイデアやメモ、資料、さまざまなファイルをクラウドに預けておけることが大きな強み。しかし、ファイルのオンラインストレージとしての側面はあるものの、ストレージ機能を前面に打ち出したサービスではありません。DropboxやGoogleドライブが"巨大な倉庫"であるとすれば、Evernoteは"記憶を代替し、思考を助けるツール"が特徴です。そうであるにもかかわらず、その趣旨とは外れる倉庫代わりとして利用するユーザーが増えたことは、Evernoteの誤算だったわけです。容易に予測可能だったはずだという指摘もなされるところでしょうが。 Evernoteでは、将来的にアップロード容量を増やしていく予定。現に4月末のサービス変更前と比べ、最大容量は4GBから10GBに増加しています。 なお、容量無制限を理由にプレミアムプランを契約したユーザー向けには、無制限期間が終了したあとの残り期間分の料金を返金するとしています。 今回の発表との関連は不明ですが、12日11時前後から数十分のサービスダウンが発生していました。現在は復旧しています。
— Evernote Japan (@EvernoteJP) 2015, 8月 12