Googleは過去、Google TVでリビングルームの時間を奪うことを狙ったが結果は惨憺たるものだった。その反省を踏まえてリリースされたテレビ用HDMIドングル「Chromecast」は好調な売れ行きで、先日、日本でも発売されたことは記憶に新しい。 そして、Googleは、Google I/Oで発表した「Android TV」によって、テレビをさらにGoogleカラーに染め上げようとしている。
Android TV発表
Android TVの最大の特徴は、その名の通りAndroid OSベースで動作するということだろう。セットトップボックスを利用するかスマートテレビに組み込む形になるが、テレビでGoogle PlayコンテンツやYouTube動画、その他のさまざまなアプリを経由して多様なコンテンツを楽しめる。シャープとソニーの参画も発表された。 Chromecastと同じくGoogle Cast APIに対応しているため、Android TVにも動画や音楽をキャストすることも可能。 また、さすがGoogleと言わざるをえないのが強力な検索機能。 2002年以降のオスカーノミネート作品を検索することもできるし、「あの映画で誰々を演じた俳優は誰だっけ?」という聞き方でも検索できる。もちろん、音声検索に対応。
操作はスマホなどの他に、Android Wear搭載のスマートウォッチでもおこなえる。
さらに当然のことながら、Android TVはAndroid OSベースであるため、Androidゲームを遊べる。発表ではタブレットで遊んでいる相手とオンライン対戦をおこなうデモが披露された。ゲームパッドも利用可能だ。
Chromecastアップデート
Chromecastも着実なアップデートが発表された。 まず便利なのはNearby Device機能。従来のように同一Wi-Fiネットワーク上にいない端末でも、Chromecastを接続したテレビのそばにありさえすれば、テレビにコンテンツをキャストできるようになる。 面白いのはミラーリング機能への対応。Google Earthをテレビにミラーリングしたり、カメラのファインダービューをそのままミラーリングしたりと、使いようによっては役に立ちそうだ。
Backdrop機能は、何もキャストしていない時のテレビ画面上に好きな写真などを映すことができるもの。使わないならテレビを消せばいいのかもしれないが、ちょっとした瞬間に思い出の写真が目に入ってくるのも一興か。