そこで今回は、iPhoneやAndroidスマホで「Googleマップ」アプリを使って、あるいはパソコン(PC)向けのウェブ版Googleマップを使って、距離や面積を測定する方法を解説します。 たしかに、Googleマップの主要機能であるルート検索機能やカーナビ機能を使えば、地点間の距離を計算することは可能です。しかしそれらの方法だと、自分の意図どおりの道のりを設定するのは至難の業です。 一方、距離測定機能では、計測したいルートに沿った線分を組み合わせられるので、複雑な経路を設定できます。つまりこの特長を活かせば、交差点やカーブを通過する複雑な経路であっても大まかな距離を測れるわけです。 Photoshopのベジェ曲線のような感覚で曲線ルートを設定することはできないものの、2点間の区間を細かく繋げていけるので、そこそこの精度で構わない一般ユーザーとしては満足できる水準で地点間の距離を計測できます。 ここでポイントとなるのは、始点となる場所にピンが立つまでを長押しすること。ランドマークなどの場所をタップして場所の詳細情報を表示すると、距離測定機能が利用できないためです。 次に地図全体をドラッグして動かします。黒い丸枠を終点としたい場所(例:五条)と重ねると、画面下部に直線距離が表示された状態となっています(例:約1km)。 この地点追加作業を繰り返すことで、複数の区間を組み合わせた複雑なルートを設定できます。なお、スマホアプリ版では、区間の途中や各地点をドラッグすることはできません(PC版なら可能)。 直前に追加した地点を削除したい場合、画面上部の「距離を測定」バーの右側の矢印をタップします。追加したすべての地点を削除するには、右上のボタン(iOS版)/ボタン(Android版)からクリアをタップします。 設定した地点を修正したい場合、その地点をクリックすれば削除でき、ドラッグすれば移動できます。距離測定機能を終了したい場合は、「距離を測定」ブロックの右上にある[×]ボタンをクリックします。 というのも、上記画像に記載されているとおり、「46,755平方メートル」(0.047平方キロメートル)はグラウンドとスタンドより外側の構造物も含んだ東京ドーム全体の「建築面積」を指している一方、Googleマップで測定した面積の「0.035平方キロメートル」は東京ドームの屋根膜を真上から見たときの「水平投影面積」を意味しているからです。 「東京ドーム◯個分」と説明されたとき、野球中継などでお馴染みのグラウンドとスタンドを合わせた部分の面積が「東京ドーム1個分」と勘違いしている人は多そうですが、それは誤った認識だったということになります。