Googleは、既にPC内の音楽ファイルをクラウド上で利用可能にするサービス「Google Music」のベータテストを提供しており、Android版の専用プレイヤーアプリなども提供されている。 今回、そのGoogle Musicにストア機能を搭載することで、ユーザーが既に持っている音楽ファイルのみ利用できるサービスから、新たに音楽コンテンツを購入して利用することもできるようになる。 なお、競合するAppleは、10月中にiTunes Matchというサービスを開始すると発表している。 iCloudを使いネットワーク経由でいつでもどこでも音楽を楽しめるのは、ユーザーがiTunes Storeで購入した音楽ファイルに限られているが、iTunes Matchは年24.99ドル支払うことで、ユーザーがCDからリッピング(音楽ファイル化)するなどして所有している音楽ファイルもiCloudで使えるようになる。 GoogleはAppleがiTunes Matchを提供することで、Google Musicのクラウドサービスとしての優位性(ユーザーが既に所有するデータを使える)が小さくなることから、iTunes Matchのサービス開始前までにオンラインストアを開設したがっているとNYTは解説している。 しかし、Googleと音楽業界との交渉については、Googleのクラウドロッカー(コンテンツをオンライン上に保存しどこでも色々な端末で使えるようにするサービス)が十分に著作権を保護する仕組みになっていないとして、音楽業界側が難色を示しているとのこと。 また、気になる日本でのGoogle Music Storeサービス利用については、著作権関連の法的な問題がクリアされないため、当分は提供されない見込みだ。

Google Said to Be Planning an MP3 Store - NYTimes.com(英語) Google     Music Store     - 39