Googleは9月25日、メモアプリ「Google Keep」のiOS向けユニバーサルアプリをリリースしました。 Google Keepは2013年3月にリリースされたメモサービスで、これまでウェブ(https://keep.google.com/)とアプリ(Android/Chrome)で利用できました。当初からiPhoneアプリのリリースにも期待が寄せられていましたが、2年半越しでiPhone版Google Keepが実現することになりました。
このメモサービスの特長は、付箋のようなアナログ的な使い勝手と作成・編集・デバイス間同期・共有などデジタルの利便性が融合していること。具体的には、メモ作成・編集の軽快さ、ラベル・色による分類、必要十分な入力機能(メモ、リスト、音声、写真)、クラウド経由の素早い同期などが挙げられます。 また、時間や位置情報に基づくリマインダーとしても機能させられる点も大きな魅力です。Google製だけあって検索機能とフィルタリング機能も強力で、画像内のテキストを読み取るOCR機能もあり。他ユーザーとの共有と共同編集も可能です。 しばしばEvernoteと比較されてきたGoogle Keepですが、少し使ってみれば両者の設計コンセプトには大きな違いがあることが分かります。Evernoteはどちらかと言えば重厚長大型サービスで、何でも取り込んでノート化し、タグやノートブックなどで整理していくことでユーザーの"第二の脳"たろうとします。一方のGoogle Keepは、もっと簡単な「メモ」として使い、必要な情報はあとから検索すればいいというサービス。いずれも一長一短があり、状況や用途に応じて使い分けていくとサービスを有効活用できるでしょう。