Touch IDやFace IDを搭載したiPhoneではロック解除に指紋や顔を使って認証できるため、かえってパスコードを忘れやすくなっているのが現状かもしれません。また、普段使っていない端末を久しぶりに充電し、いざ使おうとしたときにパスコードを思い出すのに苦労した、という経験がある人もいるのではないでしょうか。 パスコードを忘れると、iPhoneの電源を入れるときや再起動時、ソフトウェアアップデート時などに操作できなくなってしまいます。特に再起動時にパスコードが分からないとロック状態を解除できなくなり、「指紋」や「顔」があるから大丈夫というわけにはいかなくなります。 ここでは、もしもの事態に備えて、iPhoneでパスコード入力に失敗してしまう場合にできる対策の基本手順をまとめました。紹介している手法は、ソフトバンク・au・ドコモの各キャリアで共通です。 また、iPhoneには10回目の失敗でデータを消去する設定があります。この設定をオンにしていると、10回目の失敗でiPhone上のデータがすべて消去され、工場出荷状態に初期化されます。 「iPhoneを探す」機能がオンならiCloud.com経由での初期化(パターンA)、「iPhoneを探す」機能がオフなら同期済みのPCで初期化(パターンB)します。PCで同期したことがない場合は、リカバリモード(パターンC)を利用します。 以下、バックアップの復元までを含め、パスコードを忘れたときの対処法をまとめました。どのパターンで対処すべきか判断するときの参考にしてください。 iOSでは標準で「iPhoneを探す」がオンになっているので、ほとんどの場合はパターンAで復元できるはずです。 iPadや予備のiPhoneがあるとき、家族や友人のiOSデバイスを借りられるときなどは、「探す」アプリを使うことでもiCloud.comと同様にiPhoneの初期化が可能です。 iPhoneを以前に同期したことがあり、macOSがCatalina 10.15以上なら「Finder」、macOS Catalina 10.14以前やWindows PCを使っている場合は「iTunes」を利用し、iPhoneを初期化(復元)できます。 過去にPCと同期したことがない場合は、リカバリモードを使って初期化をおこないます。家族のPCを借りるときも同様です。パスコードがロックされているとデバイスの信頼を設定できないため、リカバリモードでの初期化が必要です。 リカバリモードの使い方は以下のとおりです。 PCを使用できない状況ならば、あらかじめ「iPhoneを探す」をオンにしておくか、パスコード連続失敗時のデータ消去設定をオンにして、データを初期化できるようにしておきましょう。 また、こうした準備ができないままリカバリモードから復元することになってしまった場合でも、まだ方法はあります。知り合いからPCを借りる、Apple Store直営店や正規サービスプロバイダに相談するといった手段も検討してみましょう。 バックアップ先はiCloudとPCの2種類。どちらでも構わないので、必ずバックアップは作成しておきましょう。 「Appとデータ」の画面でMacまたはPCから復元もしくはiCloudバックアップから復元を選択すれば、復元できます。

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