iPhoneでアプリを利用するには、ホーム画面でアイコンをタップして起動する手順が基本です。しかし、アプリを開く手順は、基本手順のほかにも用意されています。クイックアクション機能やウィジェット機能などを活用すれば、目的のアプリ・機能に素早くアクセスできるのです。 本記事では、iPhoneにおけるアプリ起動の基本を確認した上で、クイックアクションによる起動のほか、検索とウィジェット、ショートカットアプリからアプリにアクセスする方法などを解説します。

基本:iPhoneのホーム画面でアプリを起動する

アイコンをタップすると、アプリが起動します。フォルダの中にあるアプリを利用したいときは、タップしてフォルダを開いてから、アプリのアイコンをタップします。

1アプリのアイコンをタップする

例:マップアプリをタップ ホーム画面に並んでいるアプリのアイコンをタップします。

2アプリが起動する

例:マップアプリが起動した アプリが起動しました。 アプリを終了するには、ホームボタンがあるiPhoneであればホームボタンをクリックし、ホームボタンがないiPhoneであれば画面下端から上にスワイプします。 iPhoneでアプリを強制終了させる方法

クイックアクションからアプリを起動する

クイックアクションの特長は、使いたい機能を選んでアプリを起動できること。たとえば標準の「カメラ」アプリなら、起動時の操作を「セルフィーを撮る」「ビデオを撮影」「ポートレートを撮る」といったメニューから選べるようになっています

1アプリのアイコンを長押しする

カメラアプリを長押し ここでは「カメラ」アプリのクイックアクションを利用します。アイコンをタッチしたあと、すぐ指を離すのではなく、しばらく押し続けます。

2メニューを選択する

カメラアプリのクイックアクション メニューが表示されるので、利用したい機能を選びます。メニューの内容はアプリごとに異なります。

3アプリが起動する

カメラアプリを起動してビデオ撮影に切り替える手間を省略できる メニューで選んだ機能(ここでは[ビデオを撮影])が選択された状態でアプリが起動しました。 効率アップ、iPhone標準カメラ・写真アプリのさり気なく便利な機能 5選

クイックアクションの活用例

標準のアプリをはじめ多くのアプリがクイックアクションに対応しています。 ここでその一部を紹介します。

メール

「メール」アプリでは、開くフォルダを選択できるほか、検索機能や新規メッセージの作成画面を直接起動することができます。 また、重要な人を登録しておけば、VIPメールボックスですぐに確認できるので便利です。

Safari

「Safari」では、リーディングリストやブックマークを開けるほか、新規プライベートタブや新規タブを作成できます。

ミュージック

「ミュージック」では、楽曲の検索や最近再生したライブラリの再生、ラジオ(Beats 1)の聴取などが可能です。

Twitter

「Twitter」では、ツイートの検索や撮影、新しいメッセージの作成などができます。

LINE

「LINE」では新規トークをすばやく開始できるほか、自分のQRコードを表示したり、通知を一時停止したりできます。

Instagram

「Instagram」では、カメラの起動や新規投稿、アクティビティ表示などのアクションが可能です。

検索してアプリを起動する

アプリが増えてくると、使用頻度の低いアプリをホーム画面のどこに配置していたか忘れてしまいがち。そんなときは検索機能を使ってアプリを探せば便利です。

ホーム画面から右方向へスワイプしてウィジェット画面を表示するか、またはホーム画面の中央部分を下にスワイプすると検索フィールドが表示されるので、目的のアプリを検索します。 インストールされているアプリだけでなく、App Storeからインストールできるアプリの候補やWebサイトなどもヒットします。

ウィジェットからアプリを起動する

ウィジェット画面 標準アプリやサードパーティ製アプリの中には、ウィジェット画面にウィジェットを追加することができ、そこからアプリを起動できるものがあります。 ウィジェット画面には、通知センターやホーム画面、ロック画面からアクセスできるので、場合によっては目的のアプリを探す手間を省けます。ここでは標準アプリの「リマインダー」アプリを使ってウィジェットを追加し、アプリの機能にアクセスする方法を一例として紹介します。

1ウィジェット画面を表示する

ウィジェット画面は、次のような方法で表示できます。 自分好みの方法で試してみてください。

2[編集]ボタンをタップする

ウィジェット画面の最下部にある[編集]ボタンをタップします。

3ウィジェットを追加する

ウィジェットとして追加できるアプリが「ウィジェットを追加」リストに表示されています。ここでは「リマインダー」の横にある[+]をタップしてください。 すると「リマインダー」が上のブロックに移動します([-]をタップすると「ウィジェットを追加」のリストに戻せます)。最後に画面上部の[完了]をタップして編集画面を閉じます。

4ウィジェットが追加される

最初に追加した時点ではウィジェットは最小化されている ウィジェット画面に「リマインダー」アプリのウィジェットが追加されました。右上にある[V]をタップすると、詳細メニューが表示されます。

5アプリを起動する

アプリによってウィジェットの内容は異なる 表示されているタスクをタップすれば、「リマインダー」アプリが起動し、リマインダーリストの画面に移動します。また、ウィジェット下部の[新規リマインダー]をタップすれば、タスクの新規作成画面に移動できます。

ショートカットアプリでアプリを起動する

iOS 13から標準アプリ化されたのが「ショートカット」アプリです(旧名はWorkflow。2017年にAppleが買収した)。ショートカットアプリを使うことで、使いたい機能を通常より少ない操作回数で利用できます。 各ショートカットは、アプリアイコンと同様にホーム画面に表示可能。ホーム画面からワンタップでショートカットを実行できるので、頻繁に使用するショートカットはホーム画面に追加しておけば便利です。 今回は使い方の具体例として、Twitterアプリで新規ツイート作成画面を一発で表示するショートカットを作成してみます。

1「ショートカットアプリ」を起動・新規作成

左:ショートカットアプリ右:ショートカットの作成 まずアプリを起動し、[ショートカットを作成]→[アクションを追加]の順でタップします。

2アプリを選択

左:[App]をタップ右:Twitterアプリをタップ 今回はTwitterアプリを登録するので[App]をタップします。次に、アプリ一覧から「Twitter」を選択してください。

3動作を選択

Twitterの動作一覧の中から、実行したい動作を選択してください。 今回は[新しいツイートを作成]を選びます。すると、新規ショートカットが作成されるので、次の画面で[次へ]をタップしてください。

4ショートカットの名前を登録

ショートカットに名前をつけて、[完了]をタップすれば登録が終わります。

5作ったショートカットをタップする

左:ショートカットに「Twitter」を作成した右:ワンタップで、ツイート作成画面へ辿り着ける 作成したショートカットをタップすると、Twitterが自動で起動し、ツイート画面が表示されました。 このように、ショートカットを作成していれば一回で動作にたどり着けます。頻繁に使う動作を登録しておくと、ちょっとした時間短縮に繋がります。

その他の起動方法(Siriなど)

左:Siriに話しかける右:コントロールセンターを表示させる アプリを起動する方法は、ここまでに挙げたやり方以外にもいくつかあります。 たとえば、Siriに話しかけてお願いしたり、通知をタップしたりすることでもアプリを起動できます。 ほかにもカメラや電卓、時計、ミュージックといったアプリを使いたければ、画面上から下(または画面下から上)へスクロールして引き出す「コントロールセンター」からもアクセスできます。 アプリへのアクセスには、やり慣れた方法以外にも複数の経路が用意されています。別の手法を試してみると、新たな発見があるかもしれません。