Apple IDとしてキャリアメールやプロバイダのメールアドレス、Webメールのアドレスなどを登録している場合、メールサービスの解約とともに、Apple IDを変更する必要に迫られます。このようなときは、Apple IDのメールアドレスを編集し、新しいメールアドレスを登録することができます。 【iPhone】忘れたApple IDを確認できる4つの方法 そこで本記事では、Apple IDとして登録したメールアドレスを別のメールアドレスに変更する方法を解説します。変更手続きにはiPhoneを使用。2ファクタ認証とiCloudサインインの有無による手順の違いについても説明します。

Apple ID変更の事前準備

Image:Apple Apple IDを変更するときは、Apple IDを利用してサインインしている端末やサービスから、できるだけサインアウトしておきます。 サインアウトしなくても問題が発生しないケースもありますが、Apple IDの変更後に新しいApple IDでサインインし直そうとしたときに正しくサインアウトできなくなる可能性もあります。すべてのAppleの端末とサービスからサインアウトすることをApple自身が推奨しているため、大人しく従っておいたほうが無難でしょう。

「設定」アプリの「ユーザー名」→[サインアウト]をタップしてサインアウトする Apple IDの変更前にiPhone/iPad/iPod Touchでサインアウトしておくべきは、iCloudです。「設定」アプリでApple IDのユーザー名をタップし、[サインアウト]をタップします。 iCloudからサインアウトすると、App Store、iMessage、FaceTime、Game Centerからも自動的にサインアウトします。 MacやWindows PC、Apple TVなどでApple IDを使っていれば、それぞれの端末とAppleのサービスからサインアウトしておきます。そのほか、Apple関連のWebサイト(オンラインのApple StoreやAppleサポート、Appleサポートコミュニティなど)からもサインアウトしておきましょう。

Apple IDを変更する方法

Apple IDの変更手順を解説します。2ファクタ認証の有無によってやり方が異なるので、それぞれのケースを解説します。 いずれの場合でも、まずはApple IDの管理ページでApple IDとパスワードを入力してログインします。

Safariなどのブラウザで「Apple IDを管理」ページを開き、Apple IDのメールアドレスとパスワードを入力し、サインインします。 Apple IDを管理

2ファクタ認証がオンの場合

2ファクタ認証の有無により、サインイン後の手順が少し異なります。2ファクタ認証をオフにしている場合は次項を参照してください。

Appleアカウントの管理ページにサインインしたら、ここで一旦「設定」アプリ→「ユーザー名」→[iCloud]に移動し、iCloudからサインアウトしたほうがよいでしょう。

1SMS/音声通話で確認コードを送信する

2ファクタ認証画面に移動するので[確認コードを受信していませんか?]をタップし、[SMSを送信]を選択します。

2確認コードを入力する

[SMSを送信]をタップしたあと、再び[確認コードを受信していませんか?]をタップすると[音声通話で発信]を選択できるようになります。 SMSで確認コードが送信されてきたら、入力欄に確認コードを入力します。6桁目の数字を入力した時点で自動的に認証が開始されます。

3「アカウント」をタップする

サインインが完了したら[アカウント]をタップ。次の画面で[次へ進む]を選択します。

4「Apple IDの変更」をタップする

「アカウント」画面に移動したら、Apple IDの下に表示されている[Apple IDの変更…]をタップします。

5新しいApple IDを入力する

新しいApple IDとして使用するメールアドレスを入力し、[次へ]をタップします。

6パスワードを入力する

Apple IDのパスワードを入力し、[続ける]をタップします。

7確認コードを入力する

新たに登録したメールアドレスに送られてきた確認コードを入力し、[次へ]をタップします。

8Apple IDの変更が完了

コード認証が完了したら、Apple IDの変更手続きは終了です。以降は新しいApple IDでサインインしてください。

2ファクタ認証がオフの場合

2ファクタ認証がオフの場合は確認コードの入力は求められず、代わりにApple IDを作成した時に設定したセキュリティ質問に回答する必要があります。 「Apple ID を管理」ページでサインインするとセキュリティ質問が表示されるので、答えを入力して[続ける]をタップし、サインインを完了させます。

セキュリティ質問の答えを覚えている? あとは、2ファクタ認証がオンの場合の手順3以降と同様の手続きとなります。 なお2017年以降、Apple IDを新規作成する過程で2ファクタ認証の設定を求められるようになっています。もし2ファクタ認証が未設定であれば、デバイスの安全性を高めるために導入しておくことをおすすめします。 iPhoneユーザーは必ず2段階認証を導入すべし、Apple ID「2ファクタ認証」の設定方法と使い方

Apple IDを自由に変更できないメールアドレスも存在(@icloud.comなど)

原則としてApple IDの変更は自由ですが、Apple IDを自由に変更できない場合があるメールアドレスが存在します。末尾が「@icloud.com」や「@me.com」「@mac.com」となっているメールアドレスです。 これらのメールアドレスをApple IDとして登録していてもアカウント画面で[Apple IDを変更…]の選択肢が表示されますが、手順通りに操作しても「ご利用のアカウントですでに登録されている@icloud.comアドレスのみ追加できます。」と表示されてアカウントを変更できません。

「@icloud.com」「@me.com」「@mac.com」のメールアドレスは変更できない 「@icloud.com」や「@me.com」「@mac.com」のアドレスを変更したい場合は、新しいApple IDを作成してサインインするしかないようです。