Kindle Scribeはモデル数が数多く、価格も異なります。今回はプレミアムペン付きモデルを取り上げます。なお、スタンダードペン付きモデルは、容量が16GBしか選べないので注意してください。 なお、本体の他にはケーブルが付属しますが、充電器は付いていないので自分で用意する必要があります。スマホなどの充電器を利用可能です。 ところが、実際にKindle Scribeを目にするとかなり大きく感じます。とはいえ、11インチクラスのiPadとほぼ同じようなサイズなので、実際に大きいわけではなく、Kindleシリーズがコンパクトだっただけに大きく感じるのです。Kindle Oasisと並べた写真を見てもかなり大きく感じることでしょう。iPadの11インチモデルと比べると、額縁の片方向が広いだけに全体的なサイズは大きく感じます。 10.2インチの大画面は小説を読むにはややオーバースペックで、文字が多すぎると感じるかもしれません。逆に、ビジネス書やマンガを表示すると良い感じです。 そう考えると、433gという重量はかなりヘビーです。長時間持ち続けて本を読むのはちょっと厳しいと感じます。また、防水に非対応なのは最上位モデルとして残念なポイントです。 本体は電源ボタンが一つのみついています。ページめくりボタンがないので、Kindle Oasisユーザーの買い換えには向かないかもしれません。充電は、いまどきのモデルらしくUSB Type-C端子です。 フロントライトは35個も搭載します。十分な明るさで、暖色の色合いへの調整も可能です。 ペンのお尻はスイッチになっており、消しゴムとしても機能します。電子ペーパーで気になる画面の書き換えレスポンスもよいので、気分良くノートが書けます。また、プレミアムペンにはショートカットボタンが付いており、いくつかの機能を割り当てられます。 ノートには豊富なテンプレートが用意されており、これを選べば一般的なノートだけでなく、スケジュールやTODOリストを作れます。また、電子書籍を読んでいる最中にも付箋に手書きでコメントを書き込めます。この機能も大変に快適で、手書きの便利さが実感できます。 ただ、ストアから気に入ったアプリをインストールして使うことはできません。また、手書きからテキストに変換して入力するような機能もありません。書き込んだ手書きのノートのファイルを共有するには、メールでの送信やケーブル接続といった方法をとる必要があります。OneNoteなどのように、書き込んで同期するような使い方ができないのは残念です。 大画面でビジネス書やマンガなどを読み、手書きのノートを書きたい人にはコスパの良好なデバイスとしておすすめできます。