同窓会やイベントなど、多くの人が集まる場で全員とLINE(ライン)の交換をするのは面倒なもの。そこで、名刺やチラシ、招待状などの紙媒体にQRコードの画像を印刷・配布して読み取ってもらえば、一度に多くの人から友だち追加してもらえ、かなり手間が省けます。 そこで本記事では、LINEのQRコードが記載された文書をPC(パソコン)で作成し、紙に印刷する方法をわかりやすく紹介します。加えて、印刷に適したQRコードのサイズや、設定上の注意点などについても解説しています。
LINEの友だち追加用QRコードを印刷する手順
自分のLINEアカウントのQRコードを表示し、紙に印刷するまでの手順を解説します。 なお、本記事で紹介する方法は、PCで文書を作成し、自宅や会社のプリンターで印刷することを想定しています。利用できるプリンターが周囲になければ、下記記事を参考にコンビニで印刷してみてください。
1マイQRコードの画像を端末に保存する
LINEアプリを開き、「ホーム」タブの上部にある友だち追加ボタンをタップします。
友だち追加のメニューの中から[QRコード]を選択するとQRコードリーダーが起動します。下の[マイQRコード]をタップしてください。
マイQRコードを表示したら、ダウンロードボタン[]をタップしましょう。これで端末のライブラリやアルバムにマイQRコードの画像が保存されます。
2QRコードの画像をパソコン等に送信・共有する
端末に保存したQRコードの画像を、PC(パソコン)に共有します。 iPhoneとMacなどApple製品同士ならAirDropが便利でしょう。Androidスマホユーザーや、iPhoneとWindowsパソコンで共有する場合は、Googleフォトなどのクラウドストレージサービスや「Send Anywhere」というファイル転送アプリを使ってみてください。
3QRコードを文書やカードに挿入する
Googleドキュメントで作成したQRコード挿入文書の一例 Microsoft WordやGoogleドキュメントなどの文書作成ソフトを使って、LINEのQRコード画像を文書内の任意の場所に挿入してください。 LINEの友だち追加専用QRコードには中心に「LINE」のロゴマークが入っていて、見た目もわかりやすいのが嬉しいポイントです。併せて「QRコードを読み込んでLINEの友だち登録をお願いします」などの一文を添えておくと親切でしょう。
Googleスライドで作成したQRコード挿入名刺の一例 名刺に挿入すると、上記のようなイメージです。QRコードのサイズがあまりにも小さすぎると、読み込めなくなってしまいます。サイズについては後述しますが、名刺であれば2〜3センチ四方くらいがちょうどいいでしょう。
4作成したファイルを印刷する
文書が完成したら、任意のサイズに印刷して完了です。完成したものは、上のようなイメージになります。これを掲示したり、配布したりすれば、効率的に友だち追加できるでしょう。
5QRコードを読み取って友だち追加してもらう
左:「ホーム」タブから友だち追加ボタン→[QRコード]の順にタップ右:印刷されているQRコードに四角い枠をあわせる QRコードを挿入した印刷物が行き渡ったら、読み取って友だち追加してもらいましょう。 QRコードのリーダーが起動したら、印刷されているQRコードに四角い枠をあわせます。ピンぼけしないように、距離感を調整しながらおこなってください。読み取りが成功すると、すぐに友だち追加画面が開くので、[追加]ボタンをタップすれば完了です。 ちなみに、iPhoneであれば通常のカメラ、Androidスマホであれば他のQRコードリーダーアプリなどLINEアプリのQRコードリダー以外でも読み込み・友だち追加が可能です。
LINEのQRコードを印刷するときの注意点
読み取ってもらう側の設定や操作によっては、QRコードが無効になったり、メッセージが届かなくなったりしてしまうケースもあるので注意が必要です。 LINEのQRコードを記載した文書や名刺を大量に印刷する前には、まず試しに1枚印刷して実際に読み取りテストをおこないましょう。
QRコードのサイズはできるだけ大きく
小さすぎるとQRコードなのかどうかも分からない QRコードの大きさは、用途や用紙に応じて自由に変えて大丈夫です。ただ、あまりにも小さすぎると存在感がなく、また機種によっては読み取れない可能性もあるので、スペースの許す限り大きく印刷することをおすすめします。 なお、QRコードを開発した株式会社デンソーウェーブによると、印刷・読み取りともに可能な最小サイズは3.57ミリ四方程度とのことです。
QRコードの色を変えたりイラストを重ねたりしない
QRコードにイラストが被ると読み取りができない 印刷する際は、基本的に白の背景に黒で印刷してください。QRコードの文字色を黒以外に変えたり、イラストを重ねたりして変形してしまうと、読み取りできなくなったり、読み取りの反応が悪くなってしまう可能性があります。 また、黒は黒でも薄くなってしまうと読み取りに影響するため、できるだけ濃くはっきりと出力しましょう。
友だち追加してもらうまでQRコードは更新しない
マイQRコード画面にある更新ボタンをタップすると、友だち追加に必要なQRコードが新しいものに変わります。 QRコードを印刷して配布や掲示をした後、まだ相手が友だち追加をしていない状態でこの操作をおこなうと、更新前のQRコードは無効になってしまうので注意が必要です。
無効になったQRコードを読み込むと「該当するユーザーが見つかりません」と表示される 無効になったQRコードを読み込んでも、友だち追加はできません。誤って更新してしまった場合、元の状態には戻せないので新たしいQRコードを再度印刷し直すほかないでしょう。
メッセージ拒否設定がオンだとメッセージを受け取れない
左:「ホーム」タブの設定ボタン[]から[プライバシー管理]をタップ右:[メッセージ受信拒否]の項目をチェック 印刷したQRコードを読み取ったあとに、ちょっとした挨拶メッセージを送る人も多いはず。しかし「メッセージの受信拒否」がオンになっていると、読み取った側がメッセージを送っても一向に届きません。 メッセージ受信拒否は、友だちリストにいる相手以外からのメッセージを一切受信しない設定なので、相手が「知り合いかも?」の欄に表示されている状態では、メッセージが受け取れないです。 この設定にしている人は、一時的にオフにしておくか、相手が「知り合いかも?」の欄に表示されたらすぐに「友だち追加」ボタンを押して友だちリストに追加しましょう。
QRコードを記載した紙媒体の処理に気をつける
QRコードを記載した紙媒体の扱いには、十分注意しましょう。文書にも「友だち追加後はシュレッダーにて廃棄をお願いします」などの一文を追加しておくことをおすすめします。 どこかに置きっぱなしにしていたり、シュレッダーをかけずに捨てたりすると、LINEのアカウント情報が不特定多数に知られてしまう危険性があります。 もし自分のQRコードが思わぬところまで出回ってしまい、知らない人からメッセージが届いた場合には、上記で紹介しているQRコードの更新をおこないましょう。