Razikoは、居住地域外のradiko.jpの放送など、より広範囲にラジオを聴取できる人気アプリ。利用には、公式アプリである「radiko.jp for Android」のインストールが前提となる。 既報の通り、公式アプリがアップデートされたことに伴って、新規ユーザーは「radiko.jp for Android 3.1.0」から、既存ユーザーは「radiko.jp for Android 3.1.1」のバージョンからRazikoが利用できなくなっていた(民放ラジオが聴取できない)。
こうなってしまった経緯
主因は、「radiko.jp for Android」のアプリにコピー保護機能が実装されたことにある。
最新バージョンのアプリがリリースされたが…
これを受け、新しい鍵の対応を実装した、最新バージョン(1.0.17)のRazikoが10日、Google Playストアで公開された。 利用には「root権限を取得したデバイスにおいて、radiko.jp for Androidアプリケーションのパッケージを取り出し、野良アプリケーションとして再インストールする」ことが要件となっている。「k20120408_155342_aSmartPhone4.jpg」という鍵ファイルが外部ストレージに必要となるわけだ。 ただ残念ながら、root化などはリスクも高く、一般ユーザーにとってはかなり敷居の高いアプリとなってしまったのは確かだろう。 そしてこうなると、root権限を持たない端末で利用するために、第三者が「radiko.jp for Android 3.1.1」のパッケージファイルや「k20120408_155342_aSmartPhone4.jpg」の鍵ファイルを再配布する可能性もある。しかし、そうした行為はGoogle PlayストアのTerms of Serviceや radiko.jpの著作権に抵触するため、決して行わないようにしてほしいと開発者も呼びかけている。 追記(4月24日):最新バージョンの1.0.18にアップデートされた。前バージョン時に比べて、利用できるようになるまでの手順や方法が簡素化されている。
Razikoが最新版の1.0.18にアップデート、利用までの手順や方法がシンプルに改善(4月24日)
追記(4月11日):「Chrome APK Download」などのソフトウェアを利用することで、端末をroot化することなく「radiko.jp for Android」のパッケージ(apkファイル)を入手することはできる。root化ほどハードルは高くないが、その方法や手順はかなり複雑。これにより一時的にRazikoが利用できるようになっても、radiko.jp側の更新などによって、再び使えなくなることも予想される。
今後の見通し
上記の複雑な経緯からも、一般ユーザーが以前と同様にRazikoを利用できるようになるのは、現時点ではかなり厳しいと言わざるを得ないだろう。 長く愛されてきたファンの多いアプリであり、使えなくなってからはTwitterやPlayストアのレビュー欄などに嘆きの声があふれている。 それだけに、アプリオ編集部でも今後の推移を注視し、追いかけていく。
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