Sony Mobile製の「Xperia Z1 SO-01F」は、レンズ、センサー、エンジンなどSonyのカメラ技術を結集し、コンデジ相当となるスマホ最高峰の写真体験を提案するAndroidスマートフォン。BRAVIAで培った映像技術を盛り込んだディスプレイは、細部まで美しく臨場感に満ちた映像を再現する。

圧倒的なカメラ機能とディスプレイ

Xperia史上最高スペックを誇るカメラは、大型で2,070万画素を実現する1/2.3型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」や、高精細画像処理エンジン「BIONZ for mobile」、暗い所にも強いF値2.0、広角27mmの「Gレンズ」のすべてがSony製。

これらを組み合わせることで、遠くの風景なども高解像度のまま約3倍までズームで美しく描写し、スポーツなど被写体が動く場合でもブレを抑えた鮮明な写真が撮影できる。また、夜景やレストランなど暗い場所でもノイズ低減して明るく撮影が行えるという。撮影品質は、コンデジに匹敵するレベルだ。 ビデオ撮影では、Handycamの技術を生かした「電子手ブレ補正」機能により縦横だけでなく回転方向のブレも補正するほか、撮影中の映像をFacebook上でリアルタイムに公開できる「Social live」機能なども備える。

このほか、「プレミアムおまかせオート」機能でカメラが最適なシーンを選んでくれたり、シャッターを切るとその瞬間と前後30枚ずつ計61枚の写真を高速連写で記録する「タイムシフト連写」で撮り逃しを防いだり、撮った写真から建物、ワイン、書籍などを認識して情報を検索できる「Info-eye」を楽しめるなど、新しいカメラ体験を提供している。

高精細ディスプレイ映像はYouTube再生なども美しく

ディスプレイは、5.0インチフルHD(1080×1920ピクセル)のTFT液晶。BRAVIAに採用されている「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載し、幅広い色再現領域を持ち、自然な色や繊細な色の違いを忠実に描き出すという。

新搭載となるSony独自の超解像技術「X-Reality for mobile」では、失われている画素を復元することで、ぼやけてしまった被写体の輪郭や画素の劣化を復元し、動画をリアリティ豊かに再現。画素の低いインターネット動画のような映像の再生にも適している。 au版Xperia Z1に引き続いて実際に映像を視聴したが、今回のドコモ冬モデルの中でも屈指の美しさで、YouTubeの再生クオリティもかなり良好だった。 また音楽再生は、進化したWalkmanアプリで行う。高音質技術「ClearAudio+」で楽しめるだけでなく、Sonyの音楽配信サービス「Music Unlimited」のコンテンツをアプリ内でシームレスに楽しむことが可能となっている。SonyのNFC対応機器(スピーカーなど)にタッチするだけで連携できる、NFC通信機能「ワンタッチ接続」にも対応する。

高級感のある外観デザイン

外観デザインは、前モデル「Xperia Z」のオムニバランスデザインを踏襲し、背面に透明感のあるガラス素材のパネルを配したフラット型のボディを採用。側面はアルミを削りだしたフレームで囲まれており、高級感を演出している。 ただし、このフレームによってか、5インチというサイズの大きさが気になる印象。個人的な感想となるが、片手では持ちやすいとはいえないだろう。重さは171gとなっており、同サイズの他機種と比較すると、やや重さが気になる。一方で、カメラシャッターなどのハードボタンの配置は使いやすく改善されている。

なお、docomoロゴは前面上部の目立つ位置に配されており、背面下部にロゴの入るau版Xperia Z1とは対照的だ。

「Xperia Z1 SO-01F」を動画でチェック

機能に関する内容は、ほぼ同じとなるau版Xperia Z1の動画(下)がわかりやすいので、こちらをご覧いただきたい(※au 2013冬モデル発表会にて撮影)。

「Cyber-shot レンズスタイルカメラ」とも連携

また発表会場では、Xperiaシリーズなどのスマホとワイヤレス接続して、より高品質な撮影が楽しめる「Cyber-shot レンズスタイルカメラ DSC-QX10」も展示されていた。 Xperia Z1とCyber-shot レンズスタイルカメラの連携・撮影の様子は下の動画をチェック(※CEATEC 2013において撮影)。

その他の主な仕様・スペック一覧

プロセッサはQualcommのSnapdragon 800 MSM8974 2.2GHz クアッドコア。RAMは2GB、内蔵ストレージは32GB、最大64GBのmicroSDXCにも対応する。OSはAndroid 4.2を搭載。 バッテリーは3,000mAhと大容量となり、実使用時間で2日利用可能と謳われているが、Xperia Z1 fにある“スタミナモード”は搭載しない。通信は2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MhzとクアッドバンドのLTE(Xi)に対応し、受信時最大150Mbpsの通信速度となる。

そのほか、おサイフケータイ、NFC、防水(IPX5/IPX8)・防塵(IP5X)、ワンセグ・フルセグ(ともに同梱の外付けアンテナケーブルが必要・フルセグは録画不可)、赤外線通信、NOTTV(同梱の外付けアンテナケーブルが必要)、テザリングなどに対応する。 サイズは約74×144×8.5mm、重さは約171gで、カラーはBlack、White、Purpleの3色展開。発売は2013年10月24日の予定。なお、2013年10月10日正午から発売前日まで、事前予約を受け付けている。