「Xperia Z1 f SO-02F」は、Xperia Z1ベースのスペックをほぼそのまま搭載し、持ちやすいサイズ感に小型化したSony Mobile製Androidスマートフォン。カラバリはZ1にはない2色を加えた4色展開で、スタミナモードなど独自機能も備えている。

国内Xperia初のスタミナモード搭載

「Xperia Z1 f SO-02F」は、Xperia Z1をそのまま小さくしたものを作ろう、というコンセプトの下に開発されているという。そのため、カメラやプロセッサ、その他の機能なども、小さくなったからといってスペックダウンしていない。

まず、コンデジ相当の撮影クオリティを実現する2,070万画素カメラはスマホ最高峰の性能で、Z1とまったく同じ。1/2.3型CMOSイメージセンサーExmor RS for mobileや、F値2.0、広角27mmのGレンズ、高精細撮影を可能にする画像処理エンジンBIONZ for mobileなどを搭載している。 カメラが最適なシーンを自動で選んでくれる「プレミアムおまかせオート」機能をはじめ、シャッターを切る瞬間と前後1秒の計61枚を連続して撮れる「タイムシフト連写」や、ARの映像を重ねて撮影できる「ARエフェクト」、撮った写真から建物、ワイン、書籍などを認識して情報を検索できる「Info-eye」などにも対応している。

プロセッサはQualcommのSnapdragon 800 MSM8974 2.2GHz クアッドコアでZ1と同一。4.3インチのディスプレイは、色域の広いトリルミナスディスプレイ for mobileや映像劣化を復元する高画質エンジンX-Reality for mobileを搭載するが、フルHDでなくHD(720×1080ピクセル)サイズのTFT液晶となる。 写真や映像など美しく表現されるが、近いサイズ(4.5インチ)の「AQUOS PHONE EX SH-02F」(フルHD)と実際に見比べると、やや迫力に欠けるかもしれない。ただしこれは、後述するディプレイの省電力化を考慮した設計によるものとも考えられる。

鮮やかなカラーバリエーション

外観もZ1とほとんど同じで、ガラス素材の背面パネルを採用したフラットボディ、側面のフレームにはアルミを使っている。ハードボタン等の位置もほとんど変わらず、Z1同様に上質感が演出されたデザインとなっている。 また、カラーはLime、Pink、Black、Whiteの4色が用意され、色鮮やかで女性からも人気が得られそうなバリエーション。インパクトは強いが洗練された色彩は、さすがSonyといったところだ。

サイズとしては片手で操作しやすい大きさで、持ち心地も悪くない。ただ、手のひらへのフィット感は、Z1同様に側面フレームの影響かまずまず。小さくて軽い・薄いというよりも、グリップ感のよさが印象的だった。

痒い所に手が届く独自機能も

バッテリー容量は2,300mAhとなるが、省電力に優れたディスプレイにより、実使用時間で3日以上利用可能と謳われている。 また、従来グローバル版Xperiaに搭載されてきた「STAMINAモード」をカスタマイズし、国内市場向けXperiaで初めて対応。画面スリープ中に指定したアプリの動作を制限し(任意のバックグラウンドアプリを無効化)、電池消費を抑えることもできる。

そのほかの独自機能として、「手ぶくろモード」が挙げられる。有効化すると、寒い時期に手袋をしたままでも画面操作が可能。画面にタッチするとその領域に白い囲みが表示され、どこを触っているのかわかりやすい仕組みとなっている。 さらに、電話に応答できない場合でも応答メッセージを再生し、通話相手の音声を端末に録音することができる「伝言メモ」機能をサポート。キャリアによる留守番電話の契約も不要となりそうだ。

「Xperia Z1 f S-02F」を動画でチェック

その他の主な仕様・スペック一覧

Walkmanアプリや、SonyのNFC対応機器(スピーカーなど)にタッチするだけで連携できるNFC通信機能「ワンタッチ接続」、また高音質技術の「Claer Audio+」なども搭載する。 RAMは2GB、内蔵ストレージは16GB、最大64GBのmicroSDXCにも対応する。OSはAndroid 4.2。通信は2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MhzとクアッドバンドのLTE(Xi)に対応し、受信時最大150Mbpsの通信速度となる。 そのほか、おサイフケータイ、NFC、防水(IPX5/IPX8)・防塵(IP5X)、ワンセグ(同梱の外付けアンテナケーブルが必要・録画可能)、テザリングなどに対応する。赤外線通信、フルセグ、モバキャス(NOTTV)には非対応となる。 サイズは約65×127×9.4mm、重さは約140g。発売は2013年12月下旬の予定。なお、2013年10月10日正午から発売前日まで、事前予約を受け付けている。